BMWザウバーのニック・ハイドフェルドが、2011年のF1レースシートを獲得する自信があると述べ、交渉相手を明かさなかったものの、今のところ下位チームに行くつもりはないことは明かした。

 ハイドフェルドが現在所属しているザウバーは、来季のレースドライバーのラインナップを決定しており、ハイドフェルドは他チームにシートを求めるしかない。彼は、フォース・インディア、ルノー、ウイリアムズなどと交渉を行っているとみられているが、まだ契約には至っていない。

 ハイドフェルドは武器となるようなスポンサーマネーを持っていないが、自分にはチャンスがあると確信しており、資金持ち込みを保証するドライバーも実際にはそれを実現できない場合もあり、チームはうまく見極めるべきだと語った。

 ハイドフェルドは2011年レースシート獲得のチャンスに関して聞かれ、英AUTOSPORTに対して次のように答えた。
「実現すると思うよ。ただ、こういうことは100パーセント確かとは言えない」
「残念なことに今のF1では、マシンをどうドライブするかとか、才能、スピード、クレバーなエンジニアリングスキルといった点において何を達成できるのかだけが重要なわけではない。他の要素も重要になるんだ。そういった部分において僕は他のドライバーほどの結果を出すことができない」
「他のドライバーほどのサポートを得ていない。関心があると言ってくれているいくつかのスポンサーと話をしているが、彼らはまず、ドライバーがどこのチームで走るのかを知りたがる。彼らはそれから決めるんだ」
「でも、過去に、何人かのドライバーたちが500、1,000、2,000万ドルのお金を持ち込むと言うのを見てきた。でも一年の終わりになってみると彼らは結局何ももたらさないんだ」
「チームがなぜ何度もだまされるのか理解に苦しむ」
「彼らがまだありもしない金につられていかないことを願うよ」

 ハイドフェルドは、現在交渉中のチームを特定してはいないが、下位チームではないということは明らかにした。
「どこにポジションがあるかは簡単に推測できるよね。今のところ、たとえばすごく遅いチームに行くことは考えていない。彼らはいい仕事をしているけれど、そこに行きたいとは思わない」

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