次戦にもBMWザウバーからグランプリレースに復帰するのではとうわさされているニック・ハイドフェルドが、イタリアGPの週末に行われたインタビューにおいて、来季のF1復帰に向けて交渉を行っているが、現時点で契約はまだ結んでいないとコメントした。

 F1公式ウェブサイトがイタリアGPの翌日に掲載したインタビューにおいて、ハイドフェルドは、モンツァのパドックでは大勢の人たちからピレリタイヤを走らせた感想を聞かれたのではと尋ねられ、「大勢の人と話をしたよ。というか、大勢の人たちから話しかけられた。でも秘密情報は一切漏らさないことは彼らも当然分かっている。だから最終戦アブダビの直後にやる最初のテストまで待つしかないね」と答えた。

 ハイドフェルドは、新しいタイヤについての知識を持ったドライバーとなったことはキャリアに役立つと認め、現在来季に向けていくつかのチームと交渉中だがまだサインはしていないと語った。
「もちろんこの事実は役に立つと考えている。今2、3のチームと交渉を行っている。僕がピレリのタイヤ開発を手伝っていることは当然誰もが知っているから、それはボーナスになるよね。来季の話はもちろんしているよ。でも今のところサインはしていない。来年レースに復帰できるだろうとかなり自信を持っている。僕との契約を解除してくれたメルセデスにはとても感謝しているよ。彼らは僕にチャンスがめぐってきたら邪魔はしないと常々言ってくれていたし、そのとおりの行動をとってくれた」
「このテストはお金のためにやっているのではなく、2011年にレースシートに復帰する足がかりを築くためにやっているのだということははっきり言うよ」

 ハイドフェルドは今週のピレリのテストを最後にタイヤ開発ドライバーの役割をやめ、シンガポールGPでペドロ・デ・ラ・ロサに代わってBMWザウバーからレース復帰を果たすのではないかと報じられている。

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