ミカ・ハッキネンは、フェルナンド・アロンソが1年の休養期間を取ることには賛成しないと語った。

 2015年のF1最終戦アブダビGPにおいて、マクラーレンCEOのロン・デニスが「2016年にアロンソが休養を取る可能性がある」と発言。これに対してアロンソ本人は否定、やや混乱した状況となっている。アロンソは来季の開幕戦オーストラリアGPではマクラーレン・ホンダでグリッドにつくことを明言、さらに先述のコメントについてデニスとも話し合いをした上で、その立場を明確にしている。

 1998年と1999年のチャンピオンであるハッキネンは、不調の2001年を過ごしたあとに1年間の休養を取ることを決断。しかし結局、F1へのカムバックを果たすことはなかった。その経験からハッキネンは、マクラーレンとの3年契約の初年度を終了したばかりのアロンソにとって、一時的な休養を取ることは「非常に難しい」と言う。

「僕個人としては、1年間の休養後に復帰の可能性はあった。だけど、そのときに『もういい、これで終わりにしよう、もう満足だ』と思ったんだ。僕はレースで勝って自分のキャリアを終えて、それが良かった。フェルナンドの場合は、あまり良い手だとは思えない。戦い続けるべきだよ。ゲームを始めたら、戦い続けなければならない。1年間、離れているのはとても難しいように思う」

 ハッキネンは2005年にDTMでメルセデスと3年契約を結び、レースに復帰して3度の優勝を果たしている。また、2006年11月にはF1テストに参加して、マクラーレンをドライブ。しかし、その日ハッキネンは参加18台中の最後尾で、タイムは3秒も遅かった。当初ハッキネンはさらなるテスト参加を望んでいたが、DTMのプログラムに集中することを選択したという経緯がある。

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