オーストラリアGPでの偽証スキャンダルによって、マクラーレンのルイス・ハミルトンがブラウンGPに移籍するのではとのウワサが出ている中、ジャッキー・スチュワートは、チームはハミルトンよりもルーベンス・バリチェロを選ぶべきだとアドバイスしている。
チームに偽証するよう指示された結果、自らの評判が著しく低下する事態となったとして、ハミルトンと父親でマネージャーのアンソニーは激怒していると言われている。この件に関して世界モータースポーツ評議会のヒアリングが4月29日に行われ、マクラーレンが召喚されている。審議の結果、チームとハミルトンに厳罰が下る可能性もあると見られている。
今季不振に苦しんでいる上、2007年のスパイ事件に続いて再びこのような問題を起こしたことに、メルセデス・ベンツも憤っており、モータースポーツ・バイスプレジデントのノルベルト・ハウグは最近、同社の長期的なF1活動を保証することはできないと明かしている。メルセデス・ベンツは、同エンジンを搭載し、現在ランキングトップに立っているブラウンGPに、ハミルトンを移籍させようするのではとの推測もある。
それが現実になるとすると、チームを追われるのはバリチェロの方だと思われるが、彼をよく知るスチュワートは、ブラウンに必要なのはハミルトンではなくバリチェロだと語った。
「ルーベンスはマシンセッティングにおいて非常に多くの経験を積んでいる。ルイスはそうではない」とスチュワート。
「今のロス(・ブラウン)に必要なのは、そういった知識だ。シーズン中のテストが禁止されているだけにね」
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ハミルトンのブラウン移籍説にスチュワートが反対
