オーストラリアグランプリプレビュー:メルボルン
ピレリタイヤの新レンジとともにFormula Oneシーズンが開幕

2013年3月11日、ミラノ
今週末、オーストラリアでFormula Oneの2013年シーズンが開幕します。ピレリは、新型P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroレッド・スーパーソフトコンパウンドを供給します。この組み合わせは、アルバート・パーク・サーキット用としては初めてになります。今年のコンパウンドは昨年のものよりも全体的に軟らかく、そして速くなっていますが、昨年同様、レースあたり2〜3回のピットストップが予想されています。1996年以降Formula Oneシーズン開幕の舞台となっているメルボルンは、グリップレベルが低い半常設のサーキットで、週末にラバーが乗るにつれて路面が徐々に改善します。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「12日間のプレシーズンテストを終え、ついに我々の2013年型コンパウンドでのレースが始まります。新型タイヤは、昨シーズンを通してプライベートテストで開発されたもので、これまでで最も性能志向のタイヤです。プレシーズンテスト期間は寒いコンディションだったため、新型タイヤのベストな性能を示すことができませんでしたが、アルバート・パークでは期待通りの性能を示し、2〜3回のピットストップになると思います。シーズンの開幕はいつも大変エキサイティングです。プレシーズンテストを見る限り、開幕7戦で7人の優勝者が誕生した昨年同様、かなり接戦となりそうです。2013年型タイヤは、全てのコンパウンドとタイヤ構造が変更されており、ドライバーたちは作動温度領域とピーク性能のウィンドウがともに拡大されたことに気付くでしょう。コンパウンド間の性能差も大きくなっているため、各チームにとって、スピード差を利用してアドバンテージを得る戦略を使用する機会が増えると思います」

ピレリ・ブランド・アンバサダー
ジャン・アレジのコメント:
「昨年同様、間違いなく非常にエキサイティングになるであろうシーズンの開幕をピレリのブランド・アンバサダーとして迎えられることを光栄に思います。アルバート・パークは、ドライバーとしてエンジョイしたサーキットです。グランプリ開催地がアデレードから変更された年から走ってきましたが、ここは他には類を見ないサーキットです。モナコに似た市街地サーキットのようなセクターもあれば、バルセロナのような常設サーキットに似たセクターもあります。特徴のあるサーキットであることや、シーズンのスタートで各チームがマシンやタイヤについてまだ学習中であったりすることで、メルボルンの結果を予想することは難しいと思います。今年のタイヤは非常に興味深く、特に予選では積極的にアタックするドライバーが特別なことを達成できるタイヤだと思います。もしドライブする立場だったら、間違いなく大好きなタイヤです!」

サーキットから見たタイヤ:
・各チームやFormula One主催者からの要望をピレリが取り入れた結果、今年の全コンパウンドはよりソフトになっています。オーストラリアグランプリにはミディアムとスーパーソフトが選択され、各チームはタイヤマネージメントと戦略にチャレンジします。
・P Zeroホワイト・ミディアムタイヤは、メルボルンのように気温が低く、さほどアグレッシブでないアスファルトには理想的です。ミディアムタイヤの耐久性に関する特性は、昨年のソフトタイヤに非常に近いものとなっており、2012年仕様のミディアムよりもラップあたり0.8秒速くなっています。
・P Zeroレッド・スーパーソフトは、迅速にウォームアップできるよう設計されており、ツイスティで低速なサーキット上で即座に最大限の性能を提供する場合に理想的です。
・昨年のオーストラリアグランプリにはミディアムとソフトコンパウンドが選択され、上位7名のドライバーは2ストップ戦略を採りました。

テクニカルノート:
・メルボルンで好成績を挙げるには、タイヤにかかる縦方向の荷重が横方向の荷重よりも大きくなるなかでの加速とブレーキングが主要な鍵となります。今年のP Zeroタイヤはトラクション性能が改善されているため、このような場面でより良い性能を発揮します。
・メルボルンでは、過去に数多くのウェットレースが展開されました。昨年は、金曜フリー走行がウェットウェザーで行われました。ピレリは、新しい仕様のCinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤをオーストラリアへ持ち込みます。これらは、トラクションの改善とスナップ・オーバーステアの抑制のため、タイヤ構造が再設計されました。
・10箇所の右コーナーと6箇所の左コーナーがあるメルボルンでは、左リアタイヤが最も酷使されます。
・全長5.303kmのアルバート・パーク・サーキットは、オーストラリアグランプリ以外では使用されていません。したがって、特に金曜日は非常に‘グリーン'で滑りやすい状態です。しかし、ピレリの2013年型タイヤはウォームアップ時間が短縮されているため、ドライバーたちがより迅速にグリップを得るのに役立つでしょう。

ピレリF1チームの紹介:ポール・ヘンベリー(モータースポーツ・ダイレクター)
ミラノ在住のイギリス人であるポールは、ピレリモータースポーツブログラムの全責任者です。そのプログラムは、Formula One、GP2、GP3、GT、ラリー、ワンメイク選手権など多岐に渡り、全世界で合計250以上のシリーズとなります。それらは、Formula Oneのような単独タイヤサプライヤーとしての参画と、複数サプライヤー中のひとつとしての参画とに分かれています。ポールは、ピレリの顔として記者会見に出席するだけではなく、ビジネス上の契約交渉および将来の戦略策定なども担っています。ミラノと故郷イギリスを行ったり来たりの生活を送る彼は、多くの時間を世界中で行われる多岐に渡るモータースポーツイベントに費やしています。たまの休みには、大好きなサッカーチーム ブリストル・シティFCの応援やクラシックカーのドライブ、イタリアオペラの鑑賞、親友であるイギリス人コメディアンリッキー・ジャーヴェイスのものまねを楽しんだりしています。

その他のニュース:
・ピレリがサプライヤーを務めるFormula OneのフィーダーシリーズであるGP2のテストが、オーストラリアグランプリの前週、バルセロナで終了しました。Rapaxのステファノ・コレッティが、ピレリの最新型GP2タイヤを使用して1分29秒055の最速タイムを記録しました。
・ピレリタイヤを装着したGP3シリーズでも、今年の新型マシンによるプレシーズンテストが行われました。エストリルで行われた前回のテストでは、カルロス・サインツ・ジュニアがピレリタイヤを使用して1分26秒816の最速タイムを記録しました。
・サインツファミリーとピレリにとって、サクセスフルな数週間でした。ピレリタイヤで1990年と1992年に2回の世界ラリー選手権王者に輝いたカルロス・サインツ・シニアは、ピレリのP7 Corsa Classic(最新技術とクラシックデザインを融合したヒストリックラリー用タイヤ)を装着したポルシェ911を駆り、Rallyede Espana Historicoで優勝しました。
・ピレリは、オーストラリアグランプリの前週、スイスで開催されたジュネーブモーターショーで最新の乗用車用タイヤを披露しました。Enzoの後継で最新のラフェラーリ、Lamborghini Aventador、Maserati Quattroporte、McLaren P1などがP Zeroビスポークタイヤを装着しました。


 

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