ゲルハルト・ベルガーは、BMWがF1プログラムを辛抱強く続けるべきだったとの考えを示した。英Crash.netが報じている。
BMWでモータースポーツデイレクターを務めた経験を持つベルガーは、マリオ・タイセン率いるドイツのメーカーがあまりに早くF1に見切りをつけてしまったと、Auto Motor Und Sportに対して語っている。
BMWは、2005年にザウバーチームを買収してワークスチームを設立したが、わずか4シーズンを戦っただけでF1から撤退した。ベルガーは、彼らには昨年レッドブル・レーシングがダブルタイトルを成し遂げた要因でもある忍耐強さが備わっていなかったと主張している。
「自分たちのチームを設立するというBMWのやり方は正しかった。しかし、彼らはもう少し忍耐強さを見せるべきだったと思う。F1は、いきなりタイトルを獲れるようなものではないし、それがF1の面白さでもあるんだからね」
「成功を得るまでには、非常に困難な仕事が多く待ち受けており、それらを辛抱強く続けていかなければならない。BMWは、昨年レッドブルが成し遂げていったことを達成していく必要があったが、彼らには忍耐というものが常に欠けていた。一方、レッドブルを率いるディートリッヒ・マテシッツはそれを持ち合わせていた。彼は辛い時間も過ごしてきたが、それでも参戦を続け、こうして成功に至っている。彼は今、投資へのリターンを手にしているのだ」
ニコ・ヒュルケンベルグのマネージャーを務めるウィリー・ウエーバーもベルガーの意見に同調している。
「BMWの撤退はあまりに早すぎた。だが、F1では勝利がすべてだ」
