ザウバーは、体調不良のセルジオ・ペレスに代えてペドロ・デ・ラ・ロを起用することについて、正式にコメントを発表した。
2週間前のモナコで大クラッシュに見舞われたペレスは、2日間の入院を経てモントリオール入りしたが、レースウイークの木曜日に受けたFIAのメディカルチェックは問題なくパスしており、金曜最初のフリー走行にも出走、11番手タイムをマークしていた。
「今回のことには驚いている」と代表のペーター・ザウバーはコメントしている。「彼は最初にモナコ、次にチューリッヒの病院で徹底的な診察を受け、今週木曜にモントリオールで受けたFIAのメディカルチェックでも問題ないとして出場の許可を得ていたんだ」
「誰も彼が体調を悪化させるとは予測できなかった。用心深いかもしれないが、ことドライバーの健康に関してはリスクを冒すことはできない」
一方、モナコに続いてレース欠場を余儀なくされたペレスは次のように語っている。
「もちろん走りたかったし、自分には問題がないと信じていた。しかし、残念にも今回はそうではなかった。とても失望しているよ」
「セッション終了後、僕はチームに体調が100パーセントでないことを伝えた。僕は100パーセントの状態でなければ走りたくなかったんだ。回復するには、もう少し時間が必要だ」
ペレスの代役となるデ・ラ・ロサは、現在マクラーレンのテストドライバーを務めているため、チームはマクラーレンにも感謝の言葉を述べている。
「こうした状況の中で我々を助けてくれたペドロ・デ・ラ・ロサとマクラーレンに感謝したい」
ただザウバーは、午後のフリー走行でも小林可夢偉が赤旗の原因となるクラッシュを喫しており、今週末も厳しいスタートであることに変わりはない。
