メルセデスベンツは21日、昨年までF1で活躍していたポール・ディ・レスタがDTMドイツツーリングカー選手権に復帰すると発表した。
スコットランド出身のディ・レスタは2011年から13年までフォース・インディアからF1に参戦。58戦を戦ったが、F1に参戦する前は2007年から10年までDTMにメルセデスから参戦しており、10年にはチャンピオンも獲得している。
そんな中、今季フォース・インディアはセルジオ・ペレスとニコ・ヒュルケンベルグの起用を発表。ディ・レスタはシートを失う形となっていたが、21日、メルセデスベンツはディ・レスタのDTM復帰を発表。2005年王者のゲイリー・パフェットとともに「ふたりのDTMチャンピオンが揃った」とメルセデスはプレスリリースにつづった。
「DTMに戻ることができて気分がいいよ。おなじみのメンバーに会うことができたからね。DTMは3つの強力なブランドとハイレベルな競争、そしてレベルの高いドライバーが揃うシリーズだ。メルセデスベンツDTMチームの皆と一緒に働いて、チャンピオン獲得へ挑戦するのが今から楽しみだよ」とディ・レスタは語った。
「僕がチャンピオンを獲った2010年の上海戦から、新しいメーカーが加わり、マシンは変わり、DTMでは多くのことが変わった。でも、僕の成功への欲求は変わらない。メルセデスは僕が勝利を得て、タイトルを狙うためのマシンを用意してくれた」
「まわりはもう2年間、今の規定のマシンの経験をもっている。簡単ではないとは思うよ。でも、僕はテストから開幕戦のホッケンハイムに向けて全力でいくつもりだ」
すでにディ・レスタは火曜日からポルティマオでDTMで使用するメルセデスベンツCクラスクーペのテストを実施。5月の開幕戦に向け準備を始めているという。