マクラーレン・メルセデスは24日、2014年型F1マシン『MP4-29』を発表した。

 オールシルバーに包まれたマクラーレンのブランニューマシンがついにベールを脱いだ。昨シーズンの不振でトップマネジメントのゴタゴタが続き、クラッシュテストの遅れも報じられていたマクラーレンだが、この日発表されたMP4-29は挑戦的なボディワークを披露している。

 ウイリアムズが“アリクイ”ノーズを採用するなど、フロントエンドの処理に注目が集まるなか、マクラーレンのノーズも先端が鋭く突き出た形状を採用。しかし、シャシー下面への気流を最大限に確保するため、ノーズステーは大きく弧を描くかたちの処置が施されるなどオリジナル色の強いものとなっている。

 また、昨年フェラーリに追従するかたちで採用したプルロッド式のフロントサスペンションは、再びプッシュロッド式のレイアウトに回帰。サイドポンツーンの開口部は比較的大きいが、下側は大きくえぐりとられている。

 チームは、今月16日に元チーム代表のロン・デニスがグループCEOのポジションに復帰し、F1チームを権限下に置くことを発表。これによって代表のマーティン・ウィットマーシュに代わってロータスを離脱したエリック・ブーリエがその座に座るのではないかといわれていたが、それに関する発表はなし。
 伝統のオレンジカラー復活も含め、新たなタイトルスポンサーの発表もなく、マシンの外観は暫定的なMP4-29の文字とマクラーレンのチームロゴによってなんとか保たれている印象だ。

 

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