三菱自動車は18日、アウトランダー/アウトランダーPHEVのビッグマイナーチェンジに関する発表会を都内で実施。また同時に、10月22日〜24日にポルトガルで開催されるクロスカントリーラリー『バハ・ポルタレグレ500』に、アウトランダーPHEVでワークス参戦することを明らかにした。
アウトランダー/アウトランダーPHEVは今回、『ダイナミックシールド』と名付けられたミツビシの新たなフロントデザインコンセプトのもとでフロントフェイスをデザイン。また、外観だけでなく、インテリアの質感も向上させるとともに、ボディやシャシー、パワートレインにも改良が加えられ、走りの性能や質感も含め「静粛性、加速性、操縦安定性、乗り心地、燃費といった広範囲にわたるレベルアップを果たした」(相川哲郎社長)という。
そして、今回のビッグマイナーチェンジの発表に合わせて、ミツビシはこの新たなアウトランダーPHEVでバハ・ポルタレグレ500にワークス参戦することも発表。ドライバー兼監督を増岡浩が務める。チームマネージャー兼テクニカルディレクターには、三菱自動車の開発本部EV要素研究部エキスパートの田中泰男氏を起用。エンジニアも開発部門の4名が担うとともに、メカニックもポルトガル三菱自動車販売が担当するなど、まさしくワークス体制での参戦となる。
アウトランダーPHEVをベースとした参戦マシンでは、駆動用バッテリーは量産セルを流用しながらも、構成を変更することで大容量化と高出力化を実現。モーターは制御を変更することで高出力化を達成している。発電系についても、量産品をベースに、ジェネレーターやエンジンの制御を変更することで高出力化。システム全体での高性能化が図られている。
車体に関しては、ロールケージ等の安全装備に加えて、地上高及びサスペンションストロークの増大、さらにラリー専用の大径タイヤの装着によって、悪路走破性を向上。ここで得られたデータは将来的に量産車開発にフィードバックされる。
今年で29回目を迎えるバハ・ポルタレグレ500はスペインに近い古都ポルタレグレを基点とした約500kmのクロスカントリーラリーで、「グラベルとラフロードのハイスピードなコース。わずか20分のサービス時間以外は約500キロをほぼノンストップで走り切る過酷な競技」(増岡)。また、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップにも組み込まれており、ダカールラリーへの参戦を予定している強豪も集うイベントだ。
「昨日シェイクダウンテストを行いましたが、走る、曲がる、止まる、という3つの要素が高い次元でバランスしているのを感じました」と発表会で語った増岡。
「10月24日の本番まで少しずつセッティングを変え、世界のたくさんの人の前でアウトランダーPHEVの走りの良さを実証したいと思っています」と、上位入賞に向けた意気込みを見せていた。
なおミツビシは、8月8日〜14日にタイで開催される『アジアクロスカントリーラリー2015』においても、参戦チームのツーアンドフォーモータースポーツに対して、過去2年間同様に車両製作/貸与やエンジニア派遣などの技術支援を行うという。
