FIA会長マックス・モズレーは、29日に行われたFIA世界モータースポーツ評議会の後、2010年からF1に予算制限策が導入されるだろうとの自信を示した。
モズレーは、1チームの年間予算を3,000万ポンドに制限する案を打ち出した。これは任意の予算制限で、これに同意したチームは、予算を制限されないチームより技術的に幅広い自由度が許されるというもの。
モズレーは、この予算制限は、2、3年をかけて段階的に取り入れていくのではなく、来シーズンから導入することができると主張した。最終的な額は期待しているほど低くはないとしながらも、モズレーはこのプランはチーム側から賛同を得られるだろうと考えている。
「明日(木曜)詳細な発表を行う予定だ。細かい問題が多数あるからね」とモズレーはBBCに対して語っている。
「しかしすべて予定どおりに進んでいる。3,000万ポンドより少し高い額になるが、うまくまとめることができた」
「(もしこれをうまくやらなければ、)多数のチームを失うことになるだろう。現在の経済状況では、皆十分な資金を確保することができない。こういう手段を取り入れなければ活動を続けることはできないのだ。この額を見れば、皆予算制限のオプションを選びたくなると思う。そう願っているよ」
毎年1億ポンド以上を支出しているフェラーリは、この案に反対しているが、モズレーはそのフェラーリですらこの案には賛成すると主張する。
「詳細を見れば、魅力的であると彼らも思うだろう。他のチーム同様、彼らも予算を減らす必要はあるわけだからね。彼らも、過去のように株主の金をただ使い続けるのではなく、金の使い方について考える必要が出てきているのだ」
予算制限案によって、デイビッド・リチャーズのプロドライブ/アストンマーチン、ローラ、アメリカベースのUS GPE、GP2チームのiスポーツ・インターナショナルが参戦に関心を示している。バーニー・エクレストンは、2010年には13チーム/26台がグリッドに並ぶよう期待していると述べている。
