FIA会長マックス・モズレーは、4,000万ポンドのバジェットキャップ制を2010年に導入することに反対してチーム側が提出した提案は、“非現実的”であるとし、レギュレーションを制定するのはFIAのみであると主張した。
事前にエントリー提出を行ったウイリアムズ以外の、FOTA全メンバー9チームは、締切日に条件付きでエントリーを申請した。条件には、2010年にはバジェットキャップは導入されないという内容が盛り込まれている。
フェラーリのチームプリンシパル、ステファノ・ドメニカリは、バジェットキャップを撤廃する、2012年の新コンコルド協定がなければ、FOTAのエントリーは“無効”になると主張している。
しかしながらモズレーは、チーム側は新コンコルド協定の草案をまとめたものの、2010年のエントリー発表を行う6月12日の前にそれにサインをするのは時間的に不可能であると述べた。さらに、モズレーは、FOTAの主張と提案のほとんどが“非現実的”であると評し、彼らの要求に屈するつもりは断じてないと主張している。
「規則を作るのは我々(FIA)だ」とモズレーはスイスのモータースポーツ・アクチュエル誌に対してコメントしている。
「60年にわたって我々がそれを行ってきたし、今後もそうするつもりだ。彼ら(既存チーム)が新規チームの状況を困難にしようとしていることは明らかだ」
