ルノーの処分撤回についてFIAが声明を発表し、ライバルチームから援護の書簡が送られたことが、ルノーのヨーロッパGP出場停止を取り消す上で大きな役割を果たしたことが明らかになった。

 ハンガリーGPで、ルノーは、フェルナンド・アロンソの1回目のピットストップでタイヤを適切に装着しないままコースに送り出し、アロンソ車のタイヤはアウトラップ走行中に外れてしまった。その前の週にF2で、他車の外れたタイヤが当たりヘンリー・サーティースが死亡、ハンガリーGP予選では、他車の部品が頭に直撃してフェリペ・マッサが重傷を負うという事故が起こっていたこともあり、レーススチュワードは、ルノーに対し、アロンソのホームグランプリであるヨーロッパGPの出場停止という厳罰を科した。

 これに対しルノーは控訴し、17日、FIA控訴裁判所は、出場停止処分を取り消し、代わって戒告および5万ドルの罰金の処分をルノーに科すことを決めた。19日、FIAは、この決定に至った理由を発表した。それによると、ルノーがこの行為を故意に行ったのではないこと、過去のケースと比べてペナルティが重すぎることが理由とされており、さらに、レッドブル・レーシング、フェラーリ、トヨタ、マクラーレン・メルセデスがルノーを支持する書簡を送っており、他のチームの意見を無視するのは正しいことではないとの見解も記されている。

「裁判所は、最近の悲惨な事故からわかるように、ある状況から発生する可能性がある危険に配慮する必要があるというFIAの見解を支持する」とFIAの声明には記されている。
「しかし、ひとつのケースにおいて適切なペナルティを評価し、意識的な不正と危険の可能性を同等にみなすことのないよう細心の注意が払われなければならない」
「現在のケースに科されたペナルティは、他のほぼ同等のケースにおいて過去に科せられた(あるいは科せられなかった)ペナルティと全く矛盾しているように思われるというのが、裁判所の見解である。証拠として提出されたビデオを見た結果、裁判所は、こういった他の事故においては危険の真の可能性は発生しなかったとのFIAの主張を受け入れない」

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