SUPER GT 2012 series
Round1 岡山国際サーキット 3月31日(土)予選 / 4月1日(日)決勝
2012年のSUPERGTは岡山国際サーキット(岡山県)にて開幕。昨年に続き、LEXUS TEAM LeMans ENEOSのドライバーラインナップは、2年目となる伊藤大輔、大嶋和也2名のコンビ。今年こそはまず一勝、そして悲願のシリーズチャンピオンを目指し、チーム一丸となってシーズンを戦っていく。
3月31日(土)、目まぐるしく変わる天候に、波乱の予選となった。今大会の予選はノックアウト方式で行われ、まず500クラスのQ1は14:45からの15分間で行われた。お昼前後から雨が降ったり止んだりの不安定な天候が続いていたが、500クラスのQ1を前に300クラスのセッション中、それまで晴れていた空が一転、曇り空から雨に変わった。500クラスの開始7分前にはウェット宣言が出され、直前までタイヤ選択に悩まされることに。とうとう開始前に雨は本降りになり、ここでENEOS SUSTINA SC430は深溝のレインタイヤを装着し、大嶋がアタックに出走。しかしものの3分ほどで太陽が顔を出し雨は上がる。何とも急な天候の変化に翻弄されながらも、いったんクルマをピットに戻し、浅溝のレインタイヤに交換。セッション終盤に一時赤旗中断となり、セッション再開後の残り時間は5分。大嶋は最後に1ʼ31.370のタイムで7番手となり、無事Q2に駒を進めた。Q1の上位11台によるQ2は、5分遅延し15:20から10分間で行われた。天候は回復し、ソフトのスリックタイヤで伊藤がアタック。しかしここでタイムを伸ばせず、1ʼ24.242で9番手。上位7台によるQ3への進出は叶わず、決勝レースは9番手からと決まった。
4月1日(日)、スタート直前、一時空には黒い雲が立ち込めたが、天候は崩れることなく肌寒い気温の中でスタートを迎えた。ENEOS SUSTINA SC430のスタートは大嶋和也が担当。大嶋は上手くスタートを決め、ポジションをキープ。2周目で他車の接触後退により1つポジションを上げ8番手。前を追い上げようとするものの、次第にソフトタイヤを装着した大嶋には厳しい状況となり、ラップタイムを上げられらない。7周目で一時後車に先行されるも、翌周には大嶋が再び8番手に回復。前車との差を1秒以下に詰め、13周目にはとうとう前に出ることに成功。ポジションを7番手に上げた。大嶋はタイヤをいたわりながらの走行を強いられたが、迫り来る後車を押さえて懸命に戦っていた。その頃ピットでは、当初レース中間の41周でのピットインを予定していたのを、この状況から早める判断をし、32周を終えてピットインするという決断を下していた。しかし後車はどんどん大嶋に迫り、ピットインのまさに直前、32周の走行中に後ろから追突され、大嶋はスピンを喫し、コース脇で身動き取れない状態に。何とかレースを再開できた時には、既にトップとは5周の差を開けられていた。予定通りその周の終わりにピットに入り、一通りのピット作業をこなし、ドライバーは伊藤に交代。伊藤は15番手でコースに復帰したが、前車のリタイヤによりポジションを2つ上げて13番手を走行。伊藤はミディアムタイヤを装着し、終始安定したラップタイムを刻んだが、残念ながら前車に追い付くことは叶わず、13番手でチェッカーを受けた。
⇒黒澤琢弥監督のコメント:
「公式練習時から、タイヤを含めたクルマのポテンシャルがいまいちでした。予選は難しいコンディションではありましたが、9番手に終わってしまいました。決勝では、後方スタートということもあり、後半勝負になるだろうと予想していましたが、まさかの追突されるというアクシデントに、ポジションを大きく下げてしまう結果となりました。伊藤のパートでは、次の富士に向けてミディアムタイヤでロングランをさせました。ここでタイム的にトップ集団と遜色なく走れていたので、アクシデントが無ければ…という思いがより一層強まりましたが、不運とは言え今回のレースは惨敗です。次の富士はウェイトが無いこともありますし、しっかり準備を整えて必勝体制で臨みたいと思います。開幕戦からたくさんのご声援をいただいたことに感謝します。ありがとうございました。」
⇒伊藤大輔のコメント:
「今戦は非常に残念な結果になってしまいました。レースウィークを通じて、トップ争いをするレベルからは離れていた気がします。予選では難しいコンディションではあったのですが、上手く自分たちの力を出し切れず9番手。決勝では前半大嶋選手がソフトタイヤをなるべく持たせようと必死に粘ってくれていたんですが、予定していたピットインの直前というタイミングで追突されて、そこで勝負権は無くなり、レースが終わったような感じになりました。その後、僕に交代してからはそれなりにコンスタントなレースラップを刻めたので、結果は致し方ないこととして、ここで得たデータを使って次回しっかりこのリベンジをしたいと思います。ご声援ありがとうございました。」
⇒大嶋和也のコメント:
「予選はQ1でコンディションの変化からタイヤ選択にも迷いましたが、セッション終盤の赤旗中断で、最後にアタックがワンチャンスしかない中で何とかQ1は通過できました。決勝は9番手スタートで、前半でもうちょっと追い上げたかっのですが、タイヤがソフト系だったので早い段階で厳しい状況になり、何とかこらえてそこそこ良い走りができたかなと思っています。しかしピットに入る直前、後ろから追突されるアクシデントが起こってレースはダメになってしまったのですが、これもレースなので仕方がないなという気持ちもありながらも、ああいう形でレースを落とすというのは非常に悔しいです。気持ちを切り替えて、富士にはウェイト0kgで臨めるということをポジティブに考え、絶対富士で優勝しようと思います。」

◆今戦の獲得ポイント 0ポイント
◆シリーズランキング - 位
◆観客動員数 (予選)8,100人 (決勝)16,000人
