ユーロノバの佐藤公哉は、今週末(7月12日〜7月14日)のAUTO GP第5戦がタイトル獲得に向けて重要な一戦になると語っている。
今シーズンのAUTO GPにイタリアのユーロノバ・レーシングから参戦している佐藤は、これまでに3回の優勝を含む6度の表彰台を獲得し、現時点でドライバーズランキングのトップにつけている。
彼は、第5戦の舞台となるイタリア・ムジェロでのレース経験こそないものの、シリーズ後半戦となる緒戦は、自身のタイトル争いにおいて非常に重要になると考えている。
「当初、第5大会はオランダ・ザントフールトで開催される予定で、レース経験もあり得意としているサーキットだったので楽しみにしていた。だから、ザントフールトがなくなりレース未経験のイタリア・ムジェロに開催サーキットが変更されたと聞いたときは戶惑った。とはいえ、過去4大会でもレース経験があったのは前大会のイギリス・シルバーストンだけで、そうしたハンデを背負いながらもランキング首位に就けているので、未経験のサーキットへの対応にも不安は感じていない」
「チームメイトはムジェロでのレース経験もあるし、チームもムジェロを熟知しているので、みんなで力を合わせれば必ず良い結果を残せると確信している。タイトル獲得に向けて重要な大会になるのは間違いないので、よりいっそう気を引き締めて臨む」
佐藤とは対照的に、ムジェロでのレース経験を持つ黒田吉隆は、表彰台への期待を口にしている。
「第5大会の開催地となるイタリア・ムジェロは、レースやテストで過去に走り込んだサーキットのひとつ。2011年のフォーミュラ・アバルトで2位表彰台に立った経験もあり、AUTO GP開幕大会のモンツァと同じく表彰台争いも十分に可能ではないかと予想している。ムジェロは体力的に厳しいサーキットだし、しかも今回は夏場の大会なのでフィジカルトレーニングをいつも以上に積んだ。イギリス・シルバーストンの前大会では、納得できる成績は残せなかったが、未経験のサーキットでありながらかなり手応えを得られた。チームやチームメイトと協力して、良い報告ができるように全力を尽くす」