全日本F3選手権第4戦は12日、富士スピードウェイで決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした安田裕信(ThreeBond)が優勝を飾った。Nクラスは千代勝正(NDDP RACING)が制し、第2戦と同じ2名が勝利を飾った。
曇り空、昨日とは変わってドライコンディションで行われた全日本F3第4戦。順調なスタートを切った安田裕信(ThreeBond)の後方、6番手の蒲生尚弥(PETRONAS TOM'S F308)が絶妙のスタートダッシュを決めて一気に3番手に浮上する。2番手に山内英輝(PLANEXハナシマ F308)、4番手に関口雄飛(B-MAX F308)が続く。リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TOM'S F308)そして西本直樹(SGC by KCMG)のNクラス勢がCクラスの千代勝正(NDDP RACING)、ギャリー・トンプソン(SGC by KCMG)をかわし、上位はCクラスが独占する展開となる。
Cクラスでは3番手争いが激化。4番手関口が3番手蒲生に接近し、9周目に入るところで関口が蒲生に仕掛ける。ストレートで並んだ2台はそのまま1コーナーへ。一瞬関口が前に出かけるも、蒲生が関口を抑えきり順位は変わらない。いったんは差が縮まった2台だが、以降同じようなペースで走りつづける。
14周目の最終コーナーから関口が蒲生との差を詰め、2台はそのまま1コーナーへ。アウト側から関口が仕掛け、続くコーナーでも再三関口が蒲生に襲いかかるが、蒲生が抑えきる。だが、15周目のダンロップコーナー、関口がようやく蒲生をとらえて表彰台圏内に。
一方トップ安田は山内との差は約3秒に広げて逃げ切り体勢へ。そのままチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウイン。2位に山内、3位には関口が入った。
Nクラスでは、千代、トンプソンが順調なスタートを決めて、周回を重ねる。一方、昨日Nクラスで優勝を飾った中山雄一(TDP SPIRIT F306)はペースが上がらず、8番手から11番手にまで順位をさげてしまう。
そのまま千代がトップでフィニッシュし、今季2勝目をマークした。2位には中山、三浦和樹(HFDP RACING F307)、トンプソンをかわした野尻智紀(HFDP RACING F307)。3位にはトンプソンが入った。
この後、午後4時40分から、第3戦でのベストラップ順にスタートする、全日本F3第5戦が行われる。
