F1アブダビGPで3戦ぶりの入賞を果たした小林可夢偉だが、レースの展開次第ではリタイアする可能性もあったと語っている。

 今週末の可夢偉は、初日からマシンバランスに苦戦し、主にフロントがロックする症状を抱えたまま土曜日の予選に突入。Q2最後のアタックラップではその影響からミスを犯し16番手に沈んだ。

 決勝は、セバスチャン・ベッテルのピットレーンスタートにより15番手からスタート。1コーナーの混乱をうまく切り抜けた可夢偉は、荒れた展開も幸いしてポイント圏内にポジションを上げていった。
「決勝レースはスタートが大きかったです。スタート自体もよくて、前で挟まれているクルマがいたので、これはなにか起きそうと思ってイン側のラインは狙っていました。そこでうまくポジションを上げることができた」

 しかし、レース中の可夢偉のマシンは、ダウンシフトのトラブルが発生し、KERSをフルブーストで使えない状態だったという。彼は、レースの展開次第ではリタイアする可能性もあったと明かしている。
「ダウンシフトがおかしくて、なんか半クラッチみたいな感じだなと思っていたら、突然つながってクルマの挙動が乱れたり。そのせいでKERSもちゃんと充電できないし、結局最後までフルブーストは使えない状態でした」と可夢偉。

「特にレース序盤はこの状態のクルマをどうやって運転しようといろいろ試していたんですが、後ろからミハエル(・シューマッハー)がかなり詰めてきていたし、あの時が一番厳しかったですね。ダウンシフトでエンジンブレーキを使うと温度が上がってしまうので、ブレーキだけで車速を落として、そのあと一気にシフトダウンするとかしていました。途中、エンジニアから『ターン8でブレーキング頑張れ』とか言われたんですけど、頑張ったら温度上がるしクラッチを労りながら僕としてできるだけ頑張ってました」

「6位は今週末の状態を考えると最大限の結果だったと思います。クルマが決まってなかったし、トラブルもあったし、もしセーフティーカーが入らなくてずっとレーシングスピードで走らないといけなかったらオーバーヒートしてリタイアする可能性もあったから、レースの展開もすごくラッキーでした」

「これであとメルセデスまで12点。頑張って巻き返せれば、自分自身の今後に向けてもいい味方になると思うので、残りの2レースも頑張ります」

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