小林可夢偉にとって、2年ぶりの鈴鹿でのF1。「僕を支えてくれたファンとともに、日本GPを楽しみたい」と臨んだ可夢偉だったが、その最初のセッションとなったフリー走行2回目に、可夢偉が鈴鹿に詰めかけた観客の前を走行したのは、わずか3周だった。4周目の連続走行に入ったばかりの3コーナーで姿勢を崩した可夢偉が駆るCT05は、態勢を立て直すことができないまま、コースアウト。タイヤバリアに突っ込んでセッションを終えた。

「僕もよく理由はわかりません。3コーナーで突然オーバーステアが出たと思ったら、今度はクルマが反対を向いて、コントロールできずにそのままバリアにクラッシュしました」

 回収されたマシンから走行データを確認したが、マシンが突然、バランスを崩した理由はわからなかった。
「セッティングをアンダーステア気味にしていたのに、まだ3周しかしていないタイヤで、なぜ突然オーバーステアが出たのか?」と、可夢偉も原因不明のクラッシュに頭を傾げた。しかし、週末に向けて、可夢偉の心に動揺はない。
「まだ予選前に1時間のフリー走行があるし、予選もまだ練習だと思って走ればいい。それにチームメイトのマーカス(・エリクソン)がマルシャの2台よりも速かったのも力強い材料」

 気になるのは、クラッシュによるダメージだが、それも「壊れたのは左側(のサスペンション)だけ。デフにダメージがあるかもしれないけど、どちらにしても金曜日の夜にギヤボックスを交換する予定だったので、問題ない」

 心配なのは、競売にかけられているケータハムのガレージに、スペアパーツがあるかどうかだが、「(サスペンションなどの予備の)パーツはありますよ」と可夢偉は心配していない。

 ただし、「日本GPで投入する」とマンフレディ・ラベット代表が語っていた改良版のフロントウイングはひとつしか持ち込まれておらず、それを初日に使用したのは、可夢偉ではなくチームメートのエリクソン。土曜日以降、どちらが使用するかは、「何も聞かされていない」(可夢偉)という状況の中、可夢偉は2日目の日本GPに臨む。

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