November 17 2012, QUALIFYING
JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON SPRINT CUP 2012
激しい雨の中、塚越広大選手(#17 KEIHIN HSV-010)が2位表彰台を獲得
山本尚貴選手(#100 RAYBRIG HSV-010)は11番グリッドから5位入賞
GT300クラスでは、中嶋大祐選手(#16 MUGEN CR-Z GT)が2位表彰台
2012年11月17日(土)・決勝1日目
会場:富士スピードウェイ(4.563km)
天候:雨
気温:12℃(15:15時点)
路面温度:11℃(15:15時点)
コースコンディション:ウエット
観客:1万9000人
11月17日(土)、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにおいて、JAFグランプリ富士スプリントカップの決勝第1レースが行われました。
富士スプリントカップは、国内最高峰レースのSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンが同日開催される唯一のレースイベントとして、2010年にスタートしました。3度目となる今年も、シーズン終了後に開催され、各カテゴリーのウイナーには1969年に創設された名誉あるJAFグランプリの栄冠が贈られます。SUPER GTのGT500クラスには、シリーズ参戦した全15チームがエントリーしました。
基本的なルールは昨年と同様で、SUPER GTはドライバーが2人1組となって1台のマシンを操り、最終的な順位は2人の成績を総合して決められます。スケジュールは、金曜日の午前中に1時間の公式練習を行ったあと、同じく金曜日の午後に2度の公式予選を行うことになっています。このうち、最初の予選は第1レースに出場するドライバーが出走し、2度目の予選は第2レースに出場するドライバーが出走して、それぞれのスターティンググリッドを決めます。決勝レースは第1レース、第2レースとも、ドライバー一人で100km(22周)を走りきります。また、シリーズ戦とは異なり、スタンディングスタートが取り入れられ、ピットストップの義務づけはありません。
Honda陣営の顔ぶれは今年もシリーズ戦と同じで、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)の5チームが、JAFグランプリの栄冠を目指して参戦します。
このうち、決勝第1レースに出走するのは小林選手、塚越選手、ヴァン・ダム選手、中山選手、山本選手の5人。決勝第2レースにはファーマン選手、金石選手、小暮選手、道上選手、伊沢選手の5人が出走します。
16日(金)の午前中に行われた公式練習では、ドライコンディションのもと、#100 RAYBRIG HSV-010がトップと0.205秒差の1分32秒731を記録して4番手と、Honda陣営の最高位となりました。以下、#18 ウイダー HSV-010は6番手、#8 ARTA HSV-010は8番手、#17 KEIHIN HSV-010は9番手、#32 EPSON HSV-010は14番手という順位でした。
同じく16日の午後に行われた第1レースの公式予選では、1分31秒305を記録した塚越選手(#17 KEIHIN HSV-010)の5番手が、Honda勢のトップとなりました。これに続いたのは、ヴァン・ダム選手(#18 ウイダー HSV-010)の10番手で、山本選手(#100 RAYBRIG HSV-010)は11番手、小林選手(#8 ARTA HSV-010)は13番手、中山選手(#32 EPSON HSV-010)は15番手でした。
第1レースが行われた17日は、前日とは一転してあいにくの雨となりました。しかも、午後に入ると次第に雨脚は強まりましたが、予定通りの午後3時15分にスタートが切られました。ここで塚越選手は好ダッシュをみせ、5番手から4番手へ浮上。続いてコース後半のテクニカルセクションでライバルの1台を攻略し、3番手となってオープニングラップを終えました。ヴァン・ダム選手も7番手にポジションアップ。スタート時にエンジンをストールさせてしまった山本選手は、追い上げを図って9番手につけました。小林選手はその直後の10番手、中山選手も12番手と大きくポジションをアップしていました。
スタート後も雨は強く降っていましたが、ダウンフォースの大きなHSV-010 GTはこうした滑りやすいコンディションの中でも優れたパフォーマンスを発揮し、次第に順位を上げていきます。まず、前を走っていたライバルとの間隔を徐々に詰めていった塚越選手が、4周目のテクニカルセクションで前車を攻略し、2番手に浮上します。同じ周には、山本選手が6番手まで躍進。ヴァン・ダム選手はオープニングラップと同じ7番手を守る一方、小林選手は8番手まで浮上しました。中山選手は引き続き12番手で上位進出のチャンスをうかがっています。
このあと、トップを走るライバルにフライングスタートによるドライビングスルーペナルティーが科せられ、塚越選手はトップに浮上。このとき、2番手には今シーズンのチャンピオンチームがつけていましたが、塚越選手は豪雨の中でも速さをみせ、その差を5周目の0.9秒から6周目には1.3秒、7周目には1.5秒、8周目には2.4秒と次第に引き離していきます。8周目にコンディションの悪化からセーフティカーが導入されることになりましたが、その直前に塚越選手の乗る#17 KEIHIN HSV-010が、ハイドロプレーニング現象を起こしてスピン。直後に態勢を立て直して走行を再開しましたが、この間に2番手へと後退する形になりました。
一方、ここからセーフティカーランを2周行ったところで、大会審査委員会は天候不順によるレースの中止を決定。10周目の時点での順位を最終結果とすることになりました。
この結果、塚越選手は2位、山本選手は5位、ヴァン・ダム選手は7位、小林選手は8位、中山選手は10位で順位が確定しました。なお、上位10人のドライバーには20点から1点までのポイントが与えられることになっていましたが、周回数が規定に達しなかったため、当初のポイントの半分が付与されました。このため、#17 KEIHIN HSV-010は7.5点、#100 RAYBRIG HSV-010は3点、#18 ウイダー HSV-010は2点、#8 ARTA HSV-010は1.5点、#32 EPSON HSV-010は0.5点を獲得。これに明日の決勝第2レースでのポイントを加算して、総合順位を決定することになります。
優勝は#1 S Road REITO MOLA GT-Rに乗るロニー・クインタレッリ選手でした。
なおGT300クラスにおいては、#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)が出走し、前日の公式予選で、第1レースに参戦する中嶋選手が3番グリッドを獲得。雨中の決勝レースでも安定したドライビングをみせ、2位表彰台に上りました。
明日の日曜日は、GT300クラスが午後2時15分、GT500クラスが午後3時30分に第2レースのスタートが切られます。
コメント
松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「雨の中でHSV-010 GTが速さをみせてくれました。HSV-010 GTはもともとダウンフォースが大きいため、今日のように路面温度が低い状態でもタイヤを発熱させることができ、これが今日の追い上げに結びつきました。塚越選手はスピンさえなければ優勝できていたはずでしたので、とても残念です。明日は晴れるようですので、スタートでポジションを上げて、そのまま逃げきるようなレースをHondaドライバーには期待したいところです。明日の第2レースでも、引き続き5台のHSV-010 GTに熱い声援をお送りくださいますよう、お願い申し上げます」
塚越広大(2位 #17 KEIHIN HSV-010)
「13コーナーで水に乗っかってスピンをしてしまいました。雨が強く、乗っていて怖いと思うくらいの大変なレースでしたが、自分のミスで優勝を逃してしまい、申し訳ないです」
山本尚貴(5位 #100 RAYBRIG HSV-010)
「スタートでエンジンがストールしてしまい、出遅れてしまったのですが、マシンもタイヤも調子がよく、1周に1台ずつ抜くようなペースでばん回することができ、いい内容でレースが展開できました。不完全燃焼のような状態でレースが終わってしまいましたが、事故なく無事に戻れてよかったです。今シーズンのウエットコンディションでのレースではベストではないかと思えるくらい、マシンのバランスがよかったので、マシンを仕上げてくれたスタッフに感謝しています」
