IZODインディカー・シリーズ第13戦インフィネオンのプラクティス1回目に臨んだ佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング・テクノロジー)は、事前のテストをこなしてコースに乗り込んだが、プラクティス1回目を20番手で終えることとなった。
IZODインディカー・シリーズ第13戦インフィネオン
8月20日(金)
プラクティス1回目:20番手
シリーズ第13戦の行なわれるインフィネオン・レースウェイはサン・フランシスコ湾の北岸、ワインの産地として知られるソノマ・バレー、ナパ・バレーへの入り口にある。海岸線から一気に隆起した丘陵地帯にレイアウトされたコースはアップ&ダウンに富んでいるのが大きな特徴だ。
佐藤琢磨は今からちょうど1週間前、同サーキットで他の13台のマシンとともにテストを行なった。レースウイークエンドの前に走行経験を得られたのは、これがバーバー・モータースポーツパーク、ミドオハイオ・スポーツカーコースに続く3つめだ。今シーズンのこれまでの戦いで、琢磨は事前走行を行なえたサーキットでレベルの高い走りを見せて来ている。彼自身、今週末は走行初日から上位に食い込んで行く姿を期待していたはずだ。
ところが、インフィネオン・レースウェイでの最初のプラクティス、琢磨は20番手と望んでいたスタート・ダッシュを実現できなかった。それでもコースを知る、あるいはコースに慣れるといった作業が今週末のレースでは不要。プラクティス1回目から予選、そしてレースに向けた細かなセッティングに取り組んでいた。
Q:1週間前のテストはうまく行きましたか?
琢磨:テストをする項目は前回のミドオハイオほど多くはなくて、自分たちが持っているもの中で色々とセッティングを試しました。ただ、ミドオハイオとインフィネオンではサーキットの特性が随分と違うので、インフィネオンに合う良いセッティングバランスを出すのに苦労しました。それでも、テストができ、良いデータもいくつか取ることができました。
Q:このコースはアップダウンが激しいですよね? 今までに経験したコースで似ているところは?
琢磨:ここまでアップダウンが凄いところはない。走っていてチャレンジングだし、とても楽しいコースですよ。ただ、クルマのバランスを取るのがとても難しい。ブラインドコーナーも多いので、コースを知らないとかなり難しい。今回は事前のテストを1日できたので、そこは凄く大きいと思いますよ。
Q:スパのオー・ルージュよりもターン1からの上り勾配は急ですか?
琢磨:それは似ていると思います。ただ、オー・ルージュはどんどん加速して行くコーナーで、こっちはオー・ルージュの頂点、ヒルトップのところでブレーキングをしなきゃいけないって感じのコーナーなのでタイプが違いますよね。オー・ルージュは下って来て一気に上がるので、速度も速いし、Gフォースのかかり方とか結構激しいんですけど、インフィネオンの1コーナーは目いっぱいの状態でコーナリングしながら坂を駆け上がって行って、そこからブレーキングしてターン2へとターンインするので、すごくテクニカルですね。それに、ターン6は完全なブラインドの状態で丘を乗り越えて入って行くコーナーなので、難易度が高いですね。
Q:プラクティス1回目のポジションは20番手。内容はどうでしたか?
琢磨:そうですね、もうちょっと上に行けてもよかったと思ってます。最初にポーンとタイムが出たんですけど、その後のタイムの落ち込みが大きかった。それでセッションの後半に向けてタイムアップが全然できなかった。ちょっとそのあたり、バランス取りとグリップに苦労したので、原因を見つけて、明日に向けてもう一度クルマを作って行かなきゃいけないと考えてます。
Q:今日はタイヤのグリップが高いところを使って、パッとタイムを出した人が上位にいるという状況でしょうか?
琢磨:そうだと思います。
Q:少し走り込んでからのタイヤを使っての走りという点で、今の自分たちはどの程度の位置につけていると思いますか?
琢磨:そんなに悪くはないと思いますよ。ただ、タイヤのグリップの低下と、路面コンディションの変化によるグリップの向上によって、お互いが相殺されちゃってた感じだと思うので、クルマを変えてもわかりづらいってところがありましたね。その辺りのデータをこれから見たいと思ってます。
Q:クルマの方向性が間違っているのでは? といった不安はない感じですか?
琢磨:どうかなぁ? ちょっとまだわからないですね。チームメイトのふたりを見ても、ちょっとタイムの伸びがあまり良くないので……そういう意味では、今日はちょっと苦しいスタートになってますね。
