予選13番手から第11戦エドモントン決勝に挑んだロータス/KVレーシングの佐藤琢磨。空港内の特設コースでバトルの多いレースをを楽しみ、自己最高の9位フィニッシュを果たした。
佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング・テクノロジー)
IZODインディカー・シリーズ第11戦 エドモントン
決勝:9位
エドモントンの空港を使ったサーキットでのレースは、オーバーテイクの多い激戦となった。13番手グリッドからスタートした佐藤琢磨はアグレッシブな走りでレース序盤にトップ10入りを達成した。ペースの上がらない集団後方に追いついた琢磨は早めのピットストップを決行。この作戦が功を奏して、ポジションは8位へと上がった。ところが、ゴール前3周で切られたリスタートの後に琢磨はアクシデントに見舞われ、二つポジションを落としてゴール。トップを争っていたエリオ・カストロネベスがブロッキングのペナルティで10位へと降格され、琢磨のフィニッシュ順位は9位となった。
Q:激戦を戦い抜いてのゴールとなりました。
琢磨:最初のスティントから結構エキサイティングでしたね。オーバーテイクも多くできておもしろかったです。セカンドスティントに入ってタイヤ交換をしたら、内圧の設定がうまくいってなくて、かなり苦労しました。クルマが曲がらない状態になっていたんです。その上にフルコースコーションが何度か入ったので、タイヤの温度がまた下がって、凄くきつかったですね。ポジションもそこで幾つか落としました。ブラックタイヤは内圧の前後のバランスが悪くて乗りづらいクルマになってました。
Q:ゴールまで走り切れる周回ギリギリで早めにピットインをしましたね。
琢磨:ブラックタイヤについては、周回を重ねることでよくなっていったんです。それでペースをアップできたら、今度は前に追いついて、オーバーテイクできずに詰まちゃった。前はマリオ・モラエスだったのかな? 彼はレッドタイヤだったし、抜けないので、早めに入ることにしました。燃料は最後まで持つってタイミングになったのでね。あのピットストップの後からはかなりいいペースで走れていたと思います。
Q:早く入ることでレッドタイヤでの最終スティントが長めになりましたが、タイヤの持ちについて心配はなかったんですか?
琢磨:それはなかったですね。それよりも早めにレッドを履いた方が追い上げられると考えたんです。もちろん、本当にレッドでどうなるかっていうのはわかってなかったですけど、少なくとも最初のスティントでレッドの性能劣化はかなり小さかったので、路面もレース終盤の方ができあがってたし、そういう意味では持つと踏んでました。
Q:ピットタイミングをずらす作戦が当たり、タイヤに対する読みも合っていたので終盤にペースアップができたのですね?
琢磨:そうでした。ただ、最後のリスタートの後、チームメイトのポール・トレイシーがシケインで飛び出したんです。彼がどういう動きをした結果としてそうなったのかは、ちょっとわからないんですけど、僕が見たのは彼がシケインで飛び出して、草村から戻って来たってことです。僕はその時アウト側にいて、彼がちょうど目の前に出て来たって感じでした。はじき出されるような感じでマーブルというか、ダストの上に乗っちゃったんです。もうコースアウト寸前だったんですけど、何とかコースに残ることができました。でも、タイヤが一気にズルズルにグリップを失っちゃいました。
Q:そこでポジションダウンしたんですか?
琢磨:いや、そこでは何とか順位を守れたんです。それなのに、その後のバックストレッチでアンドレッティ・オートスポートの周回遅れをトーマス・シェクターが先に行かせてて、そうしたらバックストレート・エンドになって、ブレーキングゾーンで彼がラインに戻って来た。僕としてはもう行き場を失ってブレーキングして、そこに止まりきれなくなったトニー・カナーンに追突して来た。僕はそれで回っちゃった(スピンした)んですよね。順位をふたつ落としたのはそこでした。凄く悔しいですね。
Q:レース終盤は周回遅れが邪魔になっていましたね。
琢磨:最後のスティントでは周回遅れにひっかかり続けてました。チームが何度も相手のピットにどいてくれるように言いにいったんですけど、どいてくれなかった。あれは酷かったと思います。ライアン・ハンター-レイとのバトルになっていて、彼にはすぐに行かせたのに、僕はパスできなかった。あれはオーガナイザーのIRLが対処すべきと思います。ブルーフラッグが提示されてて、あれだけブロックを続けたらペナルティを受けてもおかしくないです。10周以上、15周ぐらい続いてましたから。
Q:結果は9位でした。感想は?
琢磨:チームは素晴らしい仕事をしてくれ、僕自身エキサイティングなレースを戦えていました。内容としては次に繋がる良いものがあったと思います。最後に追突をされてなければ7位でゴールできていた。それが9位ですから残念ですけど、レースの内容は、いろいろなことを勉強できたし、凄くいいレースだったと思うので、これを次に繋げたいです。
