全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦富士の練習走行からKONDO RACINGでFニッポン復帰を果たす松田次生が、記者会見の後、記者の取材に応え今の心境を語った。松田は年内に優勝を飾り、「支援していただいた方にきっちり結果で返したい」と意気込みを語っている。
──いよいよ復帰が決まりましたね。
松田次生（以下TM）：そうですね。走れなくてフラストレーション溜まってたところだったんですが、近藤（真彦）監督がこうして僕を選んでくれて、レースをやらせて頂けることになったので、すごくモチベーションも高いです。2連覇を獲った後にF1に行けなかった悔しさもすごくありましたし、その中で自分のモチベーションをどう保とうか、ということもあったんですが、そんな中で去年も勝てなくて。その悔しさを4戦目からぶつけていきたいです。JRP、メーカーの関係者の皆さんも、今回いろいろ支援していただいたのがすごく大きいので、きっちり結果で返せるように頑張りたいと思います。
──途中参戦ということですが、参戦の話は開幕前からあったのですか？
TM：そうですね。僕がチーム・インパルで財政面の話もあり乗れなくなったとき、「ウチで乗ろうか」という話は頂いていました。ただ、KONDO RACINGでもなかなか金銭面で折り合いがつかず、難しい状況だったので……来年に向けていろいろスポンサー活動をして、きちっと出ようかという話をしていたところに、僕らの熱意をいろいろなところに聞いていただいて、JRPやメーカー、関係者の皆さんに支援していただいたのが今回に繋がっています。近藤監督の営業力もあると思うし、そういうところは感謝しています。
──来年に向けて準備していたということですが、切り替えはできていますか？
TM：クルマもチームもフォーミュラ・ニッポンを1年やっていなかったのでブランクがあるんですが、そこは僕の経験を活かして、チームとコミュニケーションをとっていきながら、残りの3戦とオールスターのどこかで僕たちのパフォーマンスを発揮できるようにしたいと思います。目標としてはオールスターでの優勝もありますし、僕は最終戦の鈴鹿は得意なので、その鈴鹿で優勝という形を見せられればと思っています。
──どこか具体的なスポンサーは決まっていますか？
TM：本当今のところ無いんです……今もスポンサー探しをしている最中です。チームにスポンサーがつくようにもっとメディアの皆さんに盛り上げて頂けると助かりますし、そうすることでフォーミュラ・ニッポンも台数が増やしていけると思います。
