ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。昨年、好評連載されていたこちらのコラム。今年も引き続き、F1速報サイト限定コラムの一部をお届けします。

ふたりのおじさん
 サーキット・オブ・ジ・アメリカズの週末、私たちはずいぶんひどい目に遭ったが、観客に比べたらなんてことはない。皆さんも何年か前の鈴鹿で似たような大混乱を経験したことと思う。しかし今年のアメリカGPの方がずっとずっとひどかった。駐車場のぬかるみに車がはまり、渋滞の長い列が続き、まさに大惨事だった。

 予選が順延され続ける間、グランドスタンドに座っているファンを何とか楽しませようと、チームは奮闘した。ザウバーはガレージでメキシカンウエーブ。1戦早いけどね。その後、メカニックたちが間に合わせで作った“カヌー”でピットレーンに繰り出した。ウイリアムズの連中はガレージの外に並んで座ってボートを漕ぐ真似をし、フォース・インディアのメカニックは見事なブレイクダンスを披露した。

 ダニエル・リカルドとダニール・クビアトは降りしきる雨もなんのその、ピットレーンに出て社交ダンス。実はたっぷりリハーサルした上でのダンスだったが、拍手の大きさから判断すると、スクーデリア・トロロッソの余興が一番受けていたようだ。突然サインツとフェルスタッペンがレーシングスーツを来てガレージから現れたのだ。ヘルメットをかぶり、マシンに乗り込み、出動の準備。何が面白いかって?

 マックスではなくヨス、カルロスJr.ではなくシニアの方だったからだ。ふたりのおじさんにとってはコクピットに乗り込んで、そこから這い出すだけでもずいぶん大仕事だったようだ。その後もパフォーマンスは続き、息子たちがレッドブルの缶でボーリングをしたり、マックスがピットレーンで釣りをしたり。竿の先にわざわざフェイクの魚をくくりつけていたっけ。
 最後に登場したのはニコ・ロズベルグ。ニキ・ラウダの助けを借りつつ、サッカーボールで“キーピー・アッピー”を披露した。

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