スーパーGT第5戦インターナショナル・ポッカ1000kmは、鈴鹿サーキットで173周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたS Road REITO MOLA GT-Rが優勝。今季初勝利を飾った。2位にはKeePer Kraft SC430、3位にはD'station ADVAN GT-Rが入っている。GT300クラスは最後尾からの追い上げをみせたtriple a Vantage GT3が優勝した。
波乱の序盤戦が展開されたスーパーGT第5戦インターナショナル・ポッカ1000kmの序盤戦。中盤戦を迎えてもまだまだ波乱は収まらない。セーフティカー開けには、HSV-010勢のトップを走っていたKEIHIN HSV-010がTeam SGC IS350と接触。さらに93周目には右リヤタイヤがバースト。緊急ピットインを強いられ、さらにカウルも大きく破損したことで遅れをとってしまう。HSV勢ではウイダーHSV-010も同じく右リヤタイヤがバーストを喫した。SC430勢も2台がバーストに見舞われており、タイヤに厳しいレースとなっている。
一方、上位陣はGT-R同士の争いに。GSR ProjectMirai BMWとの接触でルーティンのタイミングがずれたS Road REITO MOLA GT-Rが、持ち前の速さでトップを奪回。一方、MOTUL AUTECH GT-Rも好ペースかつトラブルフリーで周回を重ね、2番手につける。また、D'station ADVAN GT-RはBSタイヤ勢と異なるスティントを刻み、こちらも上位に。GT-R勢が上位を占める形で終盤戦を迎えた。
S Roadがトップをキープしたまま迎えた114周目。6番手をWedsSport ADVAN SC430と争っていたKEIHIN HSV-010が、130RでWedsSportをオーバーテイク! しかしその直後、右リヤタイヤに異常をきたしていたKEIHINは、立ち上がりで姿勢を乱すと、激しくタイヤバリアにクラッシュ! 破片を撒き散らしながらストップしたKEIHINに対し、即座にセーフティカーが導入されることになった。
このセーフティカーが、GT-R勢上位独占のレースを乱すことになる。SC開け、2番手につけていたMOTUL AUTECH GT-R、その背後のカルソニックIMPUL GT-Rから、ハイペースで追い上げを披露したのは今季GT500ルーキーの国本雄資駆るKeePer Kraft SC430。レクサス勢の期待を一身に背負う形となった国本は、165周目の1コーナーではカルソニックを、そして167周目の130Rでは名手本山哲駆るMOTULのインに飛び込み、見事オーバーテイク! その前からタイヤが厳しく感じられた本山は、130Rの出口で一気にカルソニック、そして4番手につけていたD'station ADVAN GT-Rにもかわされ5番手にポジションを落としてしまうことになった。
2回のセーフティカーに見舞われた第41回インターナショナル・ポッカ1000kmだが、トップのS Road REITO MOLA GT-Rはロニー・クインタレッリが終盤にファステストラップをたたき出す速さをみせ、夕暮れの中トップでチェッカー! 優勝のフルポイント+ボーナスポイントを獲得し、一気に25点をゲットした。
2位には、SC430勢の期待に応えたKeePer Kraft SC430が入り、3位にはカルソニックとのバトルを制したD'station ADVAN GT-Rが入った。カルソニックが4位、MOTULが5位でチェッカーを受け、ニッサン勢はトップ5のうち4台を占めている。
GT300クラスは、ピットインのたびに長い給油時間を強いられてきたtriple a Vantage GT3だが、他を圧倒するペースは変わらず、少しずつ2番手につけていたS Road NDDP GT-Rとのギャップを広げることに。ピットイン前の114周目には、なんと一時S Road NDDP GT-Rをラップダウンすることに成功する。
一方、2番手S Road NDDP GT-Rの後方につけるのは、リチャード・ライアンと都筑晶裕のリレーで抜群のスピードをみせてきたZENT Audi R8 LMS。チェッカーに向けて安定したラップを刻んでいたが、145周目になんとヘアピン立ち上がりでスローダウン! スプーン手前でストップしてしまい、これで度重なるペナルティにも関わらず粘りの走りをみせていたマネパ ランボルギーニ GT3が3番手に浮上した。
トップのtriple a Vantage GT3は、終盤エンジン音に変調をきたし、S Road NDDP GT-Rの追撃を許すが、S Road NDDPは黄旗追い越しで10秒ストップのペナルティを受けることに。triple a Vantage GT3はトップを守りきり、アストンマーチン・バンテージGT3の嬉しい初勝利を飾った。なおチェッカー後、triple a Vantage GT3はデグナー立ち上がりでマシン下から出火。吉本大樹が慌てて鎮火する場面も見られたが、無事に消火され、吉本は星野一樹とともに笑顔でポディウムに立った。
