スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の大逆転で終わった2015インディカー・シリーズ。最終戦までランキングトップを死守してきたファン・パブロ・モントーヤは、インディカー最終戦のダブルポイントに苦言を呈している。

 2015年は、インディ500と最終戦ソノマの2戦のみ通常ポイントの倍のポイントが与えられるポイントシステムを採用している。

 有利な状態で最終戦に臨んだモントーヤだったが、チームメイトのウィル・パワーとの接触によりフロントウイングにダメージ。ピットインで後方に落ちてしまった。ディクソンがトップを走行していたため、少なくとも5位に入らないとチャンピオン獲得はできなかったモントーヤだったが、わずかに届かず6位。ディクソンと556ポイントで同点となったが、優勝数の差でチャンピオンを逃してしまった。

 モントーヤは、チャンピオンを獲得できなかったのはパワーとの接触が原因ではなく、ダブルポイントシステムと最終戦に導入された新コンパウンドのタイヤのせいだと考えている。

「僕たちはいいクルマを持っていた。スタートもよかったし、最初にする必要があることはすべてしたんだ。あの場面は、ウィルが大回りし、僕たちはコーナーに入っていった。僕たちは接触してしまったけど、それだけだよ。後方になり、ベストを尽くしたけど十分ではなかった。難しかったし、タイヤはすり減っていた」とモントーヤ。

「ロードコースで行われる最終戦でダブルポイントを採用し、タイヤも変更した。この週末やってきたことすべてが変則的だったんだ。今年やってきたことは重要ではなくね。ディクソンは、つまらないシーズンを送っていたが、ひとつ良いレースがあった。僕たちはペナルティを払ってしまったんだよ」

「僕たちは、インディカーがポイントシステムを変更するかどうか見ていくよ。しかし、彼らは最終戦のエキサイトメントを好むだろうけどね。公平かって? ノーだ。しかしダブルポイントだと知っていて最終戦に臨んだんだ。通常のチャンピオンシップにとって公平か? それもノーだ。しかし彼らが翻弄するのを望んだルールだし、ルールが嫌ならばレースをしなければいい」と語る。

 通常のポイントスタンディングだと、1位ディクソン/556ポイント、2位モントーヤ/556ポイント、3位パワー/493ポイントだが、最終戦のダブルポイントを通常ポイントに変更すると、1位モントーヤ/528ポイント、2位ディクソン/506ポイント、3位レイホール/478ポイントとモントーヤが上回る。

 さらに、インディ500でのダブルポイントを通常ポイントに変更しても、1位モントーヤ/478ポイント、2位ディクソン/474ポイント、3位レイホール/448ポイントとモントーヤがトップに立つことになる。

本日のレースクイーン

小高実和おだかみわ
2025年 / スーパー耐久
Access Racing
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円