IZODインディカー・シリーズ第11戦ミドオハイオがオハイオ州コロンバス郊外のミドオハイオ・スポーツカーコースで開催され、ポールポジションからスタートしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が優勝。佐藤琢磨(KVレーシング/ロータス)は自己ベストの4位となった。

 快晴に恵まれたレースは、気温が摂氏30度、路面温度が摂氏50度を越す暑さの中でスタート。レース序盤には早めのピットストップを行う作戦が功を奏したジェームス・ヒンチクリフ(ニューマン・ハース)がトップに立ったが、ディクソンは慌てずにその後方で燃費セーブに努め、ヒンチクリフがピットに入るとトップに返り咲いた。

 ディクソンは2回目のピットストップを55周目に行ったが、そのすぐ後にフルコース・コーション発生。1周多く走ったダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)がトップに躍り出た。しかし、今日のディクソンはライバル勢を圧倒するスピードを備えていた。ディクソンはリスタートでフランキッティのドラフティングに入り、ターン4でオーバーテイク。トップに復活した後はチャンピオン候補を相手に悠々とリードを広げ、7秒以上の大差をつけてチェッカードフラッグを受けた。

 今シーズン初勝利はキャリア26勝目。そして、この1勝でポイント2位のウィル・パワー(ペンスキー)との差を一気に68点から31点まで縮めた。パワーはピットの作戦が2回とも外れる不運に見舞われ、14位でのゴールとなった。

 フランキッティは手堅く2位フィニッシュ。今季8回目となる表彰台フィニッシュを果たしたフランキッティは、パワーとのポイント差を38点から62点へと広げた。とはいえ、まだレースは6戦も残っている。

 予選9番手だった佐藤琢磨は、26番手と散々だったウォームアップから体制を見事に立て直した。データを再検討して施したレース用セットアップが良かったことで琢磨はトップグループで走り続け、チーム・ペンスキーのミスもあって6番手へと浮上。60周目のリスタートではそこから4番手まで上がり、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)を追った。

 ハンター-レイをパスすれば初の表彰台。琢磨のタイヤは新品のレッド、相手は新品のブラックという状況だった。リスタートからできる限り早い段階で前に出ておきたかった。しかし、ハンター-レイのペースは速く、琢磨の攻略は実現しなかった。それでも琢磨は4位でゴール。キャリアベストとなる成績だ。これまでのベストは、今シーズンのセント・ピーターズバーグとテキサスでの5位だったのだ。

 勝ったディクソンは、「やっと勝てた。ずっと勝てていなかったから、この勝利は嬉しい。プラクティスから僕らのマシンは速かった。タイヤが硬くされたせいなのか、コースは非常に滑り易かったが、僕らのマシンはみんなより少し安定感が高かったようだ」と語った。

 今日は勝てなかったフランキッティも、チームメイトが優勝しチャンピオン争いを展開中のライバル、パワーが14位に沈んだためにポイントリードを広げ、喜びを示した。「今日のウィルはとても不運だった。そういうレースは誰にでもあるものだ。今日僕は2位でも嬉しい。スコットは今週ずっと速かった。彼とのギャップが広がった後は、2位の座を奪われないようタイヤの温存に努め、少し慎重に走った」。

 琢磨は「4位は自己ベストだから嬉しい。トップ3にあと一歩届かなかったけれど、チャレンジをするレースができていたし、今後のロードレースに向けたセットアップのアイデアや、良い手応えを掴むことができた」と喜んでいた。

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