July 13 2013, RACE
Honda Indy Toronto

スコット・ディクソンがポコノに続き2連勝
佐藤琢磨はエキゾースト・トラブルでリタイア

2013年7月13日(土)・決勝1
会場:トロント市街地特設コース
天候:快晴
気温:24~27℃

 2013年のインディカー・シーズンも折り返し点を過ぎ、カナダ、トロントでのダブルヘッダーはシリーズ第12、13戦として開催されます。7月13日(土)には、今週末の最初のレースであるシリーズ第12戦が85周で争われました。

 初めての試みとなるはずだったスタンディングスタートは、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)がグリッドでエンジンをストールさせたために行われず、4周目に2列に隊列を組んでのローリングスタートが切られました。

 レース序盤はポールポジションのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)がトップを保ち、セバスチャン・ブルデー(Dragon Racing)、ウィル・パワー(Team Penske)、そして、5番手スタートのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が彼を追いました。実績ある4人の強豪ドライバーたちがトップグループを形成し、見応えあるバトルを繰り広げました。

 フルコースコーションがレース前半に2回しか出されなかったことで、トロントでの第12戦は燃費が一つの大きなカギを握る展開となりました。そして、レースが進む中でマシンの仕上がり具合に自信を持ったディクソン陣営は、燃費とポジション取りの両方に冷静に注意を払い続けながら、プッシュ・トゥ・パスの使用回数も抑えて勝負の時を待っていました。

 ライバル勢がピットインを行った60周目、ディクソンがトップに躍り出ました。ゴールに向けた最後のピット作業を終えても彼はトップの座を保つことに成功しました。しかし、65周目に多重アクシデントが発生し、3度目のフルコースコーションが出され、そこからのリスタートが69周目に切られると、ソフトタイヤ装着のブルデーが2番手からトップを奪いました。

 ディクソンは2番手にいったん後退しましたが、終盤のスピードでは彼の方が明らかに勝っていました。78周目のバックストレッチで、ディクソンはブルデーからトップを奪い返しました。

 しかし、これでもまだレースは決着を迎えませんでした。82周目にターン1で1台のマシンがストップ。またしてもフルコースコーションが出されたのです。レースは残り1ラップでグリーンフラッグが振り下ろされることになりました。緊張感が走った最後のリスタート、ディクソンは見事にトップを堅持し、ポコノからの連勝となるシーズン2勝目のゴールへと飛び込みました。そして、フランキッティもパワーのアタックを退けて3位でゴールし、2週連続で表彰台に上りました。また、マイク・コンウェイ(Dale Coyen Racing)は20番手スタートから7位でゴールし、シモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)は9位でフィニッシュしました。

 今回のディクソンの勝利でHondaは今シーズン5勝目を飾りました。ディクソンは2連勝でポイントスタンディングも4位から3位へと浮上し、ポイントトップとの差も65点から42点へと縮まっています。

 佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は11番グリッドからハードタイヤでスタートし、スタートでいくつかポジションを落としましたが、徐々にペースを上げていく戦いをみせていました。しかし、スタートから6周を走った時点で、佐藤のマシンは白煙を上げ始めていました。周回を重ねていくと佐藤のマシンはストレートでスピードが伸びなくなり、ギアチェンジも難しくなりました。原因はエキゾーストパイプの破損で、佐藤は残念ながら32周を終えた時点でピットでマシンを降りました。

コメント

スコット・ディクソン(優勝)
「ポコノに続いてトロントでも優勝することができ、とてもハッピーです。そして、ポイントスタンディングで3位に上がることができました。シーズン序盤の苦戦から、今年はなかなかポイント上位で戦うのは難しいようにみえていましたが、ライバル勢にも我々と同じように、よい結果と不運の両方が割り当てられているようですね。今日の優勝でトップとのポイント差も大きく縮めることができました。昨日から今日に向けてのマシンのセッティング変更が成功しました。マシンは明らかに速くなっていた上に、ドライビングがしやすくもなっていました。明日のレースはポールポジションからスタートしますから、当然優勝を狙っていきます。しかし、ものごとはそう簡単ではありません。多くのチームが作戦も駆使して勝利を狙ってくるからです。私たちとしてはクリーンに、そして全力で戦うだけです」

佐藤琢磨(24位)
「エキゾーストのトラブルでリタイアとなりました。排気管が割れ、そこから漏れ出した熱い空気がアンダートレイやギアボックスへとつながるパイプを溶かしてしまったため、ギアを操作することができなくなってしまったのです。今朝走った第2レース用の予選から、マシンのセッティングをさらに変更してスタートに臨みました。まだマシンは万全にはなっていませんでしたが、予選よりもよくなった部分はありました。そこはそのまま残し、悪かった部分をよくできるよう、明日のレースまでにまたセッティングを調整していきたいと思います」

ロジャー・グリフィス|HPD テクニカル・ディレクター
「Hondaインディ・トロントのレース1でスコット・ディクソンが優勝しました。すばらしい勝利だったと思います。昨年は優勝を逃しましたが、今年また勝つことができ、とてもうれしく思います。レース中盤にはライバル勢がトップを走りましたが、私たちのHondaエンジンは燃費で少しのアドバンテージがあり、多くのドライバーたちが1回の給油で多くの周回数をこなすことができていました。ディクソンは的確なタイミングでピットインし、彼のエンジンはゴールまでパワーを発揮し続けました。スタンディングスタートを初めてファンに見せることができなかったのは残念でしたが、レース自体が大変エキサイティングでしたから、今日集まってくれたファンはインディカーのレースを思う存分に楽しんでくれたことと思います」

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