2013 SUPER GT 第2戦「FUJI GT 500km RACE」(4/28-29)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選31,600名、決勝48,500名 合計80,100名
4月29日(月・祝)、ゴールデンウィーク開催恒例のSUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の決勝が行われ、フロントロウ2番グリッドからスタートした石浦が駆るDENSO KOBELCO SC430は、9周目に一旦トップ奪取に成功。激しい攻防で11周目トップ陥落するもペース良く2位で序盤を虎視眈々と走行。早めのピットインで全車がピット作業を終えた時には脇阪のドライブで再びトップに返り咲き、42周目から67周を終え石浦と交代するまでトップを快走しレースをリードした。
2回目のピット作業は給油時間が長くなったため、全車2回目ピット作業を終えると4位に。石浦がロングスティントとなった中で、途中ベストタイムを刻みながら猛追。しかし、よりフレッシュなタイヤを履くライバル勢に一歩届かず、惜しまれる4位フィニッシュとなった。
ドライバーポイントでは8点を獲得しランキング7位(合計11点)に。チームポイントでは11点を獲得しランキング6位(計17点)に浮上した。次の第3戦は約1ヶ月半の長いインターバルの後、6月15日(土)・16日(日)にマレーシア・セパンサーキットで開催される。
勇往邁進で臨んだ開幕戦岡山では驚異の追い上げを見せ、貴重なポイントを獲得したDENSO KOBELCO SC430。第2戦は昨年熾烈な戦いを制し逆転優勝をもぎ取った富士スピードウェイが舞台。ここで弾みをつけてシリーズ上位に名を連ねたいところ。今大会の公式ポスターメインにもなり、各方面から大きな期待が寄せられている。予選方式はノックアウト方式(Q1とQ2)で、決勝は約3時間におよぶ長丁場の500km。そしてドライバー交代を伴う2回のピットストップが義務づけとなる。
また、ウェイトハンディは現獲得ポイントの倍の数値となる6kgを搭載する。コースは雄大な富士山を背景に世界屈指の1.5kmの直線から急減速の1コーナー~Aコーナー、高速コーナーの100R~ヘアピン、つづら折りの最終セクションと、どこを重視してセットを決めるかがポイントとなる。長丁場であることから、戦略や判断などチームの総合力も大きく試される第2戦富士。僅差の争いの中から突き抜けるために些細な点も細心の注意を払い、チーム一丸となって昨年の再来を目指している。
28日(日)午前の公式練習走行は青空が大きく広がる快晴となった。富士山から吹き下ろす風が冷たいが日差しがあり、路面温度が次第に上昇。気温17度/路面温度25度のコンディションの中で、9時から混走セッションが開始された。石浦からドライブし、まずは4周目に2番手タイム。そして、いくつかのセット調整をした後、11周目に1分32秒617の5番手タイムをマークして脇阪と交代した。
クルマの仕上がりが良く進み、脇阪も1分33秒台をコンスタントに叩き出す速いペースでラップを重ねた。ファンの熱い期待に応えるべく、熱い闘志をもって臨んでいる脇阪と石浦。しっくりとかみ合ってお互いの信頼が非常に高い2人のドライブにより順調にプログラムをこなし、別のタイヤでは32秒台を連発するタイムをマークしてアベレージの速さも見せた。GT500単独10分間のセッションでは脇阪がQ1アタックシュミレーションを行い、1分32秒060の3番手タイムを記録。公式練習走行では43周を走行し、午後のノックアウト予選への準備を整えた。
■Q1:脇阪が渾身のアタックで堂々のトップ通過
28日(日)上位8台枠を争う公式予選Q1は、気温19度/路面温度35度の快晴の中で15時から開始。公式練習走行中の黄旗追い越し違反で最初の5分間出走禁止のペナルティとなった脇阪であったが実質的には影響は無く、開始5分後にコースイン。だが入念にタイヤを2周にわたって温めた矢先に赤旗中断と水を差され、残り5分間で2周計測でのギリギリの勝負となった。高い集中力を保って再アタックに入った脇阪は、セクタータイムを全車ベストで刻んでいく渾身の走り。続く2周目も全車ベストの脇阪は1分31秒977のタイムで堂々のトップ通過を果たしてみせた。ピットに戻ってきた脇阪は、自己の納得する走りが出来た安堵感を吐露するととともにチームメンバーに感謝の意を無線で伝えると、ピットで出迎えたメンバーから自然と大きな拍手が沸き起こるシーンがあり、また1つチームとしての強さを得たQ1となった。
■Q2:石浦がタイムを縮めるも惜しくも2番手に
15時09分と遅れて始まったQ2は、気温18度/路面温度33度と路気温とも下がり始めた中で、石浦が残り9分30秒ほどでコースイン。タイヤの温まり具合を調整しながら、おいしいところが使える状態に持っていった石浦。決勝も見据えたクレバーなアタックで得意の富士を攻めていく。3周目に1分32秒326で3番手タイム。続く4周目、全車ベストのセクター1タイムを刻んだ石浦に大きな期待がかかる。セクター2も全車ベスト。そして、安定感のある卓越したドライビングで最終セクターをまとめあげフィニッシュラインを駆け抜けた石浦は、1分31秒432で暫定トップに躍り出る。だがピットから歓声があがったのもつかの間、その後方から僅かに上回るタイムで駆け上がってきた36号車に惜しくもかわされてしまい、ポール獲得ならず。500kmの決勝は、フロントロウとなる2番グリッドをから勝利を目指すこととなった。
■フリー走行
29日(月・祝)決勝日朝のフリー走行開始時は、気温15度/路面温度23度。曇りがちな晴れで朝のうち肌寒さが残る中、9時から始まった30分間のフリー走行はドライコンディション。スタートドライバーを努める石浦からドライブし、クルマの状態を入念にチェックし、11周を走行して脇阪と交代した。脇阪もチェッカーまで3周にわたってクルマを確認。公式練習走行は15周を走行して1分34秒112の8番手となった。9時10分からのサーキットサファリではトータル10周を走行。バスが退去した後のフリー走行で非公式ながら脇阪が1分33秒678の4番手タイムで決勝への準備を無事に終えた。その後の8分間のウォームアップ走行では石浦が1分34秒6636の4番手タイムで決勝前の最終確認を終えた。
■決勝スタート
第1スティント:石浦が序盤激しくトップ争いを演じ2位を走行
29日(月・祝)14時決勝スタート時点は気温21度/路面温度35度と暖かくなりドライコンディション。フロントロウ2番グリッドからスタートした石浦が駆るDENSO KOBELCO SC430は、チャンスを窺いながらトップの36号車を追従。ベストタイムで間合いを一気に詰めると9周目の最終コーナーからの立ち上がりで並びストレートでオーバーテイクしトップ奪取に成功。しかし11周目の1コーナーでワイドに広がった300クラスに詰まりバランスを失ってオーバーシュート。そのスキを突かれて首位陥落となる激しいトップ争いを演じた。密集の中で緊迫した戦いが続く中、石浦はペース良く、2位キープで序盤を虎視眈々と走行。だが石浦のペースが鈍り、23周目に6号車にパスされ3位となったところで25周を終えて早めのピットインをすることとなった。
第2スティント:脇阪がレースをリードしギャップを広げる
早めのピットインで給油時間が短く、ピット作業はトータル32秒と素早くこなす。アウトラップから飛ばす脇阪はフレッシュなタイヤで攻め続け、序盤33秒台を連発するペース。チームが一体となって最初の勝負所を攻めた結果、全車がピット作業を終えた時には再びトップに返り咲いたDENSO KOBELCO SC430。2位36号車との差は3秒弱で次のピット作業のためにはギャップを広げておきたいところ。気合いみなぎる脇阪は好ペースを維持したまま走行を続け、2位との差をジリジリ広げ、56周目には5秒ほどのマージンを築いた。そして、実に42周目から67周を終え石浦と交代するまでトップを快走しレースをリードした。2回目のピットイン前にはピットからプッシュせよの指示でペースアップを果たした脇阪が、見事な走りで石浦に最後のバトンを渡すべくピットに滑り込んできた。
第3スティント:石浦がベストタイムで猛追を図るも4位フィニッシュ
2回目のピット作業は給油時間が長くなるため、トータルでは45秒ほどかかった。このため、全車2回目ピット作業を終えると4位に。トップ差は6秒ほどで、まだチャンスは残っていた。決して諦めない石浦はロングスティントとなった中で、クレバーに攻めに攻めた。タイヤが温まってフレッシュな内は、しっかりと33秒台のペースを維持。アウトラップの他車のペースが鈍いところではギャップを削っていった。その後もベストタイムを刻みながら猛追を図る石浦。しかし、レース終盤は石浦よりもフレッシュなタイヤを履くライバル勢に一歩届かず、惜しまれる4位でのフィニッシュとなった。
ドライバーポイントでは8点を獲得しランキング7位(合計11点)に。チームポイントでは11点を獲得しランキング6位(計17点)に浮上した。次の第3戦は約1ヶ月半の長いインターバルの後、6月15日(土)・16日(日)にマレーシア・セパンサーキットで開催される。
脇阪寿一
「練習走行から良い感じで進んでいたので、決勝は自分たちが立てたプログラムで行ければ違った展開になったのでは。速さはあったので表彰台は行けたと思います。自分としてもQ1トップ通過できメンタルで良い方向に行っていて、次はもっと良い走りが出来ると思うし、もっと強くなれると思います。今日のレクサスのレベルの高いレースをお客さんにお見せすることができて良かったですし、今季戦う上で意味のあるレースになりました。引き続きご声援のほどよろしくお願いします」
石浦宏明
「タイヤ抽選も含め、行ったこと裏目裏目に出るパターンでしたが、そんな中でも4位で8ポイント取れたことは良かったかなと思います。決して失敗なんかではなく、与えられた条件の中ではベストなレースができました。最後はロングスティントになってしまいましたが、その割には速かったと思います。これまでも粘り強いレースをして最後に笑うという戦いをしているので、良くない流れの時はそれなりにまとめるという戦いが今日はできました。今後も熱いご声援をよろしくお願いいたします」
大澤尚輔監督
「公式予選はうまくいって一昨年以来のフロントロウ獲得。決勝も優勝が視野に入っていただけに少し勿体ない展開となってしまいました。速さは十分有るのであと少し自分たちに良い運があればという感じでした。ポイントを積み重ねていくことが大事ですので、クリアすべき課題はまだあるのですが、引き続き目標に向けて頑張って行きたいと思います。韓国戦がキャンセルになって時間も出来たのでレベルアップを図るには良いタイミングなので、色々と対策してセパンに臨みたいと思います」
