今季、マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーを務めるストフェル・バンドーンがスーパーフォーミュラに参戦することが正式に発表された。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGでバンドーンのチームメイトとなる野尻智紀に話を聞いた。

 マクラーレンの若手育成プログラムに所属し、昨年のGP2で圧倒的強さをみせ、最終戦を待たずしてタイトルを勝ち獲ったバンドーン。昨年末には鈴鹿サーキットで行われたメーカーテストにも参加しているほか、SFで経験を積むことが将来のF1シート獲得にも繋がると公言していた。

 バンドーンは事前に噂されていたとおり、ダンディライアンからSFに参戦。トヨタエンジンを使用するSUNOCO Team LeMansへ移籍したナレイン・カーティケヤンに代わり、41号車をドライブする。昨年に引き続き、ダンディライアンの40号車をドライブする野尻は、バンドーンについて「彼がどれ程速いのかについては、皆さんが思っている以上に僕が一番興味があります」と語った。

「昨年末のテストには来ていましたが、いろいろトラブルなどもあり、マシンに慣れると同時に、コースも覚えていくという状況には至っていなかったと思います。真のドライビング、速さという部分は不透明ですね。そのあたりは一番興味があります」

「ご存知のように、スーパーフォーミュラは走行時間が短いです。そういった状況では彼の習熟の早さや順応性の高さが見えてくると思います。もちろん、GP2を戦ってきた以上、問題ないとは思っていますけどね」

 加えて野尻は、「“この人には勝てないかも”と本気で思いたい」と語り、その意図を「(そういう相手がいると)僕自身ももっと伸びることができると思います。チームメイトとしての立場を活かして、自分のスキルアップに繋げていきたい」と説明した。

「そうしないと、僕自身もドライバーとして真のトップレベルにはたどり着けないと感じています。あまりチーム内のバトルはよくないと思いますが、いい意味でのライバル関係になって、チームとしての順位を押し上げていく関係を築くことができたらなと思います」

 GP2王者と現役F1リザーブドライバーという肩書きを持ち、SFへ挑むバンドーン。しかし、F1ドライバーや世界耐久選手権(WEC)王者、国内トップドライバーなど強豪ひしめくSFは、あの小林可夢偉でさえ参戦初年度に優勝することが叶わなかった。日本のコースをほとんど知らず、GP2マシンよりグリップもダウンフォースも遥かに高いSF14で、バンドーンはどんな走りをみせるだろうか。

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