そのオジエの後方には、“現チャンピオン”であり今大会でシリーズ2連覇を決める可能性をもつカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がコンマ1秒差で続き、SS2で23歳のチャンピオンに逆転を許したテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合5番手に。
今大会は非ワークスノミネートとなる勝田は、スニネンと1.8秒差の総合6番手で初日を完走。0.3秒後方にはベンジャミン・ヴェイラスとの新コンビで登場したピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が続き、さらにコンマ3秒差の総合8番手に選手権ランキング2位につけているエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が入った。ウェールズ出身のドライバーはSS2のジャンクションでオーバーシュートがあり、このドライビングミスでタイムを失っている。
トップから13.6秒おくれての総合9番手となったエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)もSS1でのジャンプスタートが悔やまれる結果に。この件での10秒ペナルティがなければ3番手につけていたためだ。トップ10リザルトの最後のスロットに入ったグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)は、ハンドブレーキの不具合によってタイムを失いデイ1終了時点でトップから15秒の後れを取っている。
10月27日(金)の競技2日目は、パッサウのサービスパークを起点にSS3からSS8までの計6ステージすべてがチェコの国内で行われる。このデイ2は、各3本のステージを走行する午前と午後のループ間にミッドデイサービスは設定されず、選手たちはタイヤフィッティングゾーンでの作業だけで合計121.80kmの競技区間を走り抜けなければならない。大会最長の一日であるこの日はリエゾン(移動区間)を含む総走行距離も524.13kmと長距離の移動が待っている。