「朝のシェイクダウンは、エンジンのセッティングがこのラリーに最適化されているかどうかの確認が主なテーマだったが、とてもうまくいったよ」と語るのはチーフエンジニアのトム・フォウラー。
「ユホのクルマはシケインのわらの塊に当たったが、サービスパークで修復し、予定していた作業をすべて終えることができた。夜のSS1はグラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)が混ざる特殊なコースで、ところどころ道が非常に狭く、このラリーの他のSSとはコースの性格が大きく異なるんだ」
「そのためドライバーたちは明日からの本格的な戦いに備えて、注意して走行した。明日からのスピードの高いステージに向けてクルマをうまく仕上げることができたから、自信を持っているよ」
ラトバラは「SS1のハルユは、いつも難しく感じるSSだ。最初のコーナーへの進入速度が速すぎて、ギヤが合っていなかった。その結果、少しタイムをロスしたと思うよ。しかし全体として見れば、クルマを何かに当てるようなこともなく、良いスタートを切れたと思う」とコメント。
ハンニネンも「SS1は気負わず落ち着いて走ったけど、クルマのフィーリングはとても良く、うまくまとめられたと思う」と走行を振り返ったほか、ラッピは「SS1では前に走ったクルマがシケインにぶつかったためか、バリアが動いていて隙間が狭くなり、クルマのタイヤを当ててしまった。そのせいでサスペンションのジオメトリーセッティングが少しずれてしまったようだ」と語っている。
競技2日目となる28日は、ユバスキュラを中心に12SSが行われ、なかにはビッグジャンプで有名なウーリヤやユコヤといった名物ステージも含まれる。また、最終SS13はSS1と同じハルユのストリートステージだ。
12SS合計の走行距離は145.71km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は641.03kmに及ぶ。
