「今晩は本当に良いスタートを切ることができた。セブ(セバスチャン・オジエ)はつねに高いモチベーションでこのラリーに臨むため、最初から攻めていくことは想定内だったし、エルフィン(・エバンス)もすぐに良いペースを掴んだので、とても頼もしく思う」と語るのは、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ。

「カッレ(・ロバンペラ)は暗闇の中を走るステージは好きではないと言っていたが、まずまずのスタートだった。(勝田)貴元も良いスタートを切ったが、SS2で問題を抱えタイムを失ってしまった。明日、新たなスタートを切れるように問題の解決に努めるつもりだ」

 難関ラリーとして知られるラリー・モンテカルロについて、ラトバラはその攻略法に路面状況を把握することを挙げた。

「路面コンディションは全体的にドライだが、ハードに攻めている時に突然滑りやすい場所に出くわすと、大きな影響を受ける」

「そのためグラベルクルー(ルートノートクルー)の役割が非常に重要になる。ドライバーがコンディションに関するすべての情報を持ち、自信を持って走れるようにしなければならないんだ」

 SS3からSS8、計6本のSSが行われる1月20日(金)の競技2日目は、サービスパークの西北に広がるフランス南部の山岳地帯で、3本のステージを各2回走行するスケジュールが組まれている。このデイ2はミッドデイサービスが設定されず、午前と午後のループ間に設けられるタイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換と簡単な整備作業のみで1日の行程を走破しなければならない。そんなデイ2のSS合計距離は105.34km、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は459.68kmだ。

左からエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、ヤリ-マティ・ラトバラ代表、セバスチャン・オジエ、勝田貴元
左からエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、ヤリ-マティ・ラトバラ代表、セバスチャン・オジエ、勝田貴元
勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

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