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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.05.09 12:02
更新日: 2023.05.09 12:03

GRヤリス・ラリー2、全日本ラリーで連続2位。勝田範彦「しっかり踏めている」/第4戦久万高原

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ラリー/WRC | GRヤリス・ラリー2、全日本ラリーで連続2位。勝田範彦「しっかり踏めている」/第4戦久万高原

 5月6日(土)から7日(日)にかけて、愛媛県上浮穴郡久万高原町を拠点に開催されたJRC全日本ラリー選手権第4戦『久万高原ラリー』において、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリス・ラリー2)がJN1クラス2位を獲得した。同チームのトヨタGRヤリスGR4ラリーDATを駆って参戦している眞貝知志/安藤裕一組は4番手を走行していたが、最終日にトラブルが発生しリタイアとなった。

 久万高原ラリーのスペシャルステージ(SS)には山岳地帯の林道が使用されており、舗装が粗くタイヤの摩耗に厳しい区間や、路面上の苔や砂利によって滑りやすくなっている区間もあるのがこのラリーの特徴だ。今大会は2019年以来となる有観客開催が実現し、観戦に訪れたファンはセレモニアルスタートやサービスパーク、展示ブースなどを楽しむことができた。

 初の表彰台獲得となった前戦の唐津から3週間という短い期間の中で、チームは久万高原に向けてGRヤリス・ラリー2のテストを実施し、これまでに得た車両セットアップなどの知見を盛り込み、チームにとって今シーズン3戦目となるターマック(舗装路)ラリーに臨んだ。

 ラリー初日は、序盤に乾いた路面から濡れた路面へと切り替わる難しいコンディションとなったが、勝田はリスクを避けたドライビングでトラブルもなくJN1クラス2番手につける。眞貝もSS4で2番手タイムを記録するなど好走を見せ、同クラス4番手で初日を終えた。

 初日のステージを逆方向に走る最終日も、前日に続いてウエット路面での戦いとなった。ここまでクラス4番手につけていた眞貝だったが、SS6でマシントラブルに見舞われてストップ。ダメージの拡大を防ぐためにリタイアを決断することとなった。

 一方、クラス2番手でレグ2を迎えた勝田は、開発エンジニアによるアドバイスを活かしてラリー中にセットアップを変更。最終日に行われたすべてのステージを2番手タイムでまとめ、前戦唐津に続いて2位表彰台を獲得している。

 今回のラリーで勝田のGRヤリス・ラリー2の開発エンジニアを担当するべく来日したステファン・ウィリアムズ氏は次のように語った。

「久万高原ラリーは路面や道の性質もヨーロッパとは異なっており、ヨーロッパでのテストと並行して、JRCへの参戦も開発プロセスの一部として捉えている。テストと同時に実戦からも学べる点はとても恵まれていると言えるだろう」

「ラリー2車両はプロドライバーが満足できるだけでなく、趣味でラリーを走るドライバーにも楽しんでもらえるマシンにする必要があるんだ。TGRが初めて製作するカスタマー向け車両なので大きな挑戦ではあるが、できる限り高いレベルのクルマにするため、メンバー全員が最善を尽くしているよ」

マシンについて感じたことをエンジニアにフィードバックし、開発や熟成を進めながらの参戦。エンジニアはヨーロッパからも来日している
マシンについて感じたことをエンジニアにフィードバックし、開発や熟成を進めながらの参戦。エンジニアはヨーロッパからも来日している

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