WEC世界耐久選手権は5月9日(木)から11日(土)にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで2024年シーズン第3戦『スパ・フランコルシャン6時間レース』が行われる。前戦イモラで今季初優勝を飾ったTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、今季2勝目とスパでの連続優勝記録の更新を狙う。
マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組7号車トヨタGR010ハイブリッドが第2戦『イモラ6時間レース』を制し、この勢いをチームの“ホーム”でも維持したいと考えるTGR。スパはル・マン24時間レースの“前哨戦”であるだけでなく、トヨタチームにとっては拠点であるドイツのケルンから120kmほどしか離れていないため、富士と並んでホームレースのひとつに捉えられている。
そんなWECスパでトヨタは過去8勝を挙げ、2017年以来無敗を誇る。直近2年のレースで勝者となっている可夢偉とコンウェイは大会3連覇を目指すこととなり、彼らとチームを組むデ・フリースは初優勝に挑む。
8号車トヨタGR010ハイブリッドを駆り、第2戦イモラで総合5位となった平川亮もここでの優勝経験がないが、チームメイトのセバスチャン・ブエミは過去5勝をマーク。その中には2021年に記録したハートレーとの優勝も含まれている。
サルト・サーキットの名で知られるル・マン24時間サーキットに次ぐ長さ、1周7.004kmのスパ・フランコルシャンには、流れるような高速コースが多数あり、サルトと同様の性能特性が要求される。そのため今大会はトヨタGR010ハイブリッドのセットアップを詰めるうえでも重要な機会となる。
名物コーナーのオー・ルージュからラディオン、そしてプーオンやブランシモンといった伝説的のコーナーが待ち受けるトラックでの走行は、5月9日・木曜のフリープラクティス1にてスタート。初日は各90分のセッション(FP1、FP2)が行われる。翌10日・金曜には60分間のFP3と決勝レースのスターティンググリッドを決定する予選が実施され、6時間で争われる決勝は11日・土曜13時(日本時間20時)にスタートが切られる予定だ。