7月12日、GTワールドチャレンジ・アジア第4ラウンド/第7戦・第8戦の予選、決勝レース1=第7戦が静岡県の富士スピードウェイで行われ、ボブ・ユアン/レオ・イェ・ホンリー組オリジン・モータースポーツの87号車ポルシェ911 GT3 Rが優勝を飾った。日本勢では、HIROBON/金丸ユウ組TEAM 5ZIGENの500号車ニッサンGT-RニスモGT3が総合6位、クラス優勝を飾っている。
SROジャパンカップ第2ラウンドとともに『SRO GTパワーツアー』として開催されているGTワールドチャレンジ・アジア第4ラウンド。7月10日からペイド・テストが行われレースウイークがスタートしており、迎えた7月12日は、8時40分から予選1がスタートした。曇り空で、この時季にしてはやや肌寒さも感じるなか、予選1は1分38秒305をカイルォ・ルオが記録したウインヒア・ハーモニー・レーシングの96号車フェラーリ296 GT3がポールポジションを獲得。2番手にはFAWアウディスポーツ・アジア・チーム・ファントムの45号車アウディR8 LMSをドライブしたクンフー・チェンが続いた。
9時02分からスタートした予選2は、プロも多く乗り込み激しいアタックが展開されていったが、残り3分50秒というタイミングでアレッシオ・ピカリエロがドライブしていた4号車ポルシェがTGRコーナーでコースアウト。グラベルにストップし赤旗となった。
再開後、短い時間のなかで各車がアタックを展開していくが、再開前に1分38秒134を記録したベン・グリーンの99号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rがポールポジションを獲得。ジョーダン・ラブの66号車コルベットが1分38秒469で続き、ジョホール・モータースポーツ・レーシングJMRが7月13日に行われるレース2のフロントロウを占めることになった。
●レースは1周目のセーフティカーが勝敗を左右
当初予定から10分遅れとなる13時05分にスタートしたレース1の決勝は、スタートでルオの96号車フェラーリがリード。45号車アウディが続くが、後方ではウインヒア・ハーモニー・レーシングの55号車フェラーリと、アブソリュート・レーシングの321号車ポルシェが2コーナー立ち上がりで激しくクラッシュ。レースはいきなりセーフティカーランとなった。
ただ、このセーフティカーランが長引いたことにより、シルバーエントリーだった上位2台は、ピットストップ後にレオ・イェ・ホンリーに交代したオリジン・モータースポーツの87号車ポルシェ911 GT3 Rの後塵を拝することになる。
3番手スタートから他車のシルバーペナルティや、オリジン・モータースポーツのもう一台の4号車がタイムペナルティ等を受けたこともあり、ユアン/イェ・ホンリー組87号車ポルシェがそのまま逃げ切った。2位は5秒加算となったウェイ・リウ/アレッシオ・ピカリエロ組4号車ポルシェで、オリジン・モータースポーツがワン・ツーを飾っている。3位はプリンス・アブ・バーカー・イブラヒム/ジョーダン・ラブ組ジョホール・モータースポーツ・レーシングJMRの66号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rとなった。
日本勢では、HIROBON/金丸ユウ組TEAM 5ZIGENの500号車ニッサンGT-RニスモGT3が序盤から力強いレースをみせ総合6位に食い込み、シルバー-アマクラスで今季2勝目を飾ってみせた。濱口弘/ティエリー・バーミューレン組アブソリュート・コルセの98号車フェラーリが総合7位/クラス5位となった。
ポルシェセンター岡崎は内山清士/近藤翼組25号車が総合13位/クラス4位に。永井宏明/小高一斗組は総合19位/クラス11位となった。山口智英/荒聖治組PLUS with BMW M Team Studieの5号車BMW M4 GT3は総合17位/クラス9位。LM corsaの中西慧/脇阪薫一組60号車フェラーリはアマクラス勝利が近づいていたがフィニッシュ直前にピットイン。総合27位/クラス3位でレースを終えた。






