続いて日本勢で姿を見せたのは、Gドライブ・レーシングからLMP2に参戦する平川亮だ。テストデー後もずっとル・マンに滞在し、モンサンミシェルに行くなど、リラックスして過ごせたという。
「テストデーの午後はサスペンションのトラブルが出て、早々に終わりました。でも、(クルマは)悪くないと思います」と平川。今年のLMP2には開幕から電気系のトラブルが頻発しているが、「心配しかしてません。信頼性はほとんどないです」と平川は言い切る。
「でも走り方でブレーキいたわったりとか、縁石に乗らないとかはできるので……テストデーに壊れたやつは、振動で壊れたので。レース中はそれを避けるくらいしかできないんですが」
水曜からのレースウイークでの走行では、テストデーでのトラブルによって確認できなかったミディアムタイヤでのロングランからスタートすることになるという。「僕らは予選よりも決勝に重きをおいてやっているので、一発のタイムは気にしていません。ライバル勢では、26号車と35号車はラインアップがいいので、手強いなと感じています」と平川。
2回目のル・マンに挑む平川は今回、予選アタックと決勝スタートを担当するという。それは夜中の走行も担当することを意味するが、「昨年も走ってますし、トヨタ(LMP1)のテストでも夜中は走っているので、とくに心配していないです。逆に、夜の方がいいです。普段明るいところ走っているので、新鮮じゃないですか」と、平川はいつもどおり飄々としている。
「ル・マンはいかに100%を超えずに走るか。メンタル面が大事だと思います。普通に完走すれば表彰台に乗れると思うので、落ち着いてやっていこうと思います」と、物静かながらも力強い調子で語った。