マーロ・エンゲルとルーカス・アウアーは、ウインワード・レーシングによる異議申し立てを経て第5戦ミサノでの3位フィニッシュが認められたことで、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS(GTWCヨーロッパ)のオーバーオール・ドライバーズチャンピオンを獲得した。
シーズンを通して、ウインワードが運営するメルセデスAMG・チーム・マンフィルターの48号車メルセデスAMG GT3エボをドライブする両者は、今週末にポルティマオで開催されているGTWCヨーロッパのシーズン最終戦を前に、追いつかれることのないポイントリードを保持することとなり、総合タイトルを確定させた。
もし、7月にミサノで行われたスプリント・カップの第2レースでエンゲル/アウアー組が失格となっていなければ、このコンビはより早い段階でタイトルを確定させていたはずだ。48号車メルセデスは3位でフィニッシュしたものの、ホイールベアリングを巡る違法性の疑いにより、表彰台および獲得したポイントを剥奪されていた。
8月に開かれた審理では、ベアリングのシーリングリップが両側で切断されていたことを理由に、該当車両を失格とする決定が下された。
しかしウインワード側は、3月にブランズハッチで開催されたスプリント・カップ開幕戦とは異なり、スプリント・カップの今季2戦目となったミサノの性能調整(BoP=バランス・オブ・パフォーマンス)文書にはベアリングに関する明確な言及がなかったと主張していた。
シーズン最終戦に先立ち、ベルギー王立自動車クラブ(RACB)国内控訴裁判所で開かれたさらなる控訴審において、ウインワードの主張は「受理可能であり、正当な根拠がある」と判断され、当初の決定は取り消された。
なお、エンゲルとアウアーはこれより以前に、ニュルブルクリンクで開催されたエンデュランス・カップ最終戦において、コドライバーのルカ・ストルツとともにGTWCヨーロッパ・エンデュランス・カップのタイトルを確定させている。
冒頭のとおり、メルセデスAMGのベテランドライバーコンビはシリーズのオーバーオール・ドライバーズチャンピオンを手中に収めたが、チームタイトルの行方はポルティマオで行われる3時間レースの結果に委ねられている。
現在、オーバーオール・チームランキングでは、BMW陣営のチームWRTがウインワード(メルセデスAMG・チーム・マンフィルター)に対してわずか5ポイントのリードを保っている。
GTWCヨーロッパのシーズンエンド・イベントとして行われ、マックス・フェルスタッペンの緊急参戦で注目を集めるエンデュランス・カップ最終戦は、10月17日・土曜17時(日本時間18日1時)にスタートが切られる予定だ。

