今シーズン、車体とエンジンが一新されたことで大幅なスピードアップを果たしたLMP2カーについては「トップスピードという面では、LMP1-HとLMP2でそこまで違いはないよ。しかし、加速の面ではまったく違っているんだよね。高速コーナーのスピードもそれほど違いはないと思う。COTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)の2コーナーの先では、LMP1-Hが僕らを抜くのに苦労していたから」とその印象を語った。

「一番違うのは、コーナーの出口で、LMP2に乗っていたら、そこで一番気をつけなくちゃならない。逆に、(他クラスを)抜いていく時に気をつけることは、LMP1-HでもLMP2でも同じような感じだよね。これから抜こうとしているクルマに誰が乗っているか、特にGTEクラスにジェントルマンドライバーが乗っているのか、プロが乗っているのかということに対しては気を払わないとね」

「プロなら後ろから来るクルマをちゃんと見ていて、より素早く反応してくれるけど、ジェントルマンの場合は、もう少し用心深くいかなくてはならない。だけど、あまり躊躇していると危険だから、抜き方自体は変わらない。ただ完璧に(相手の)インに入って、こちらの存在を見せる必要があるんだ」

「富士の場合、抜いたり抜かれたりするのが難しいのはセクター3だろうね。特に、LMP2にとってGTEクラスを抜くのが難しいと思う。加速はほとんど同じだから、さらにリスクを背負っていく必要がある。そこで2秒ぐらい(ラップタイムが)違ってくるから、抜くチャンスがあるなら、ダンロップの飛び込みと出口で抜いていかなくちゃならないからね。そこでは、多少の接触も起きる可能性もある。LMP1-Hがセクター3で僕らを抜いて行くのも、去年以上に難しくなると思うよ」

 アウディ・ワークスドライバーとして2013年からWECを戦い、富士スピードウェイは全日本F3選手権、スーパーGT500クラスでのレース経験もあるジャービス。サーキットの習熟度の高さに加え、抜かす側と抜かれる側の両面の難しさを知る彼の走りは他のドライバーに比べてアドバンテージとなるだろう。

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