




これでリスタート後、上位陣はモルタラ、ロビン・フラインス(アウディスポーツ・チームWRT)、チャズ・モスタート(FIST-チームAAI)、マーロ・エンゲル(メルセデスAMG・チームグループMレーシング)、オーヤンというトップ5に変化。10周目にリスタートが切られた。
リスタート後、リスボアではエンゲルがモスタートをアウトからパス。一方、オーヤンにはジュンカデラが襲いかかるがこれは抜けず、逆にジュンカデラはミューラー、バン・デル・ザンデのNSX GT3にパスされる。しかし、その直後のサンフランシスコ・ベンドでオーヤン、バン・デル・ザンデ、ジュンカデラは接触があったか、オーヤンがコース上にストップ。ジュンカデラとバン・デル・ザンデはマシンを破損しピットイン。これでふたたびセーフティカーとなった。
12周目にリスタートとなるが、モルタラの後方でフラインスとエンゲルのバトルが激化。しかも、そこにリスタート周にマルコ・ウィットマン(FIST-チームAAI)やモスタートと、同じBMWを相次いでパスし順位をリカバリーしてきたファーフスが接近する。
ただ、ファーフスの追撃も終盤にはにぶり、トップ5はそのままの順位でチェッカー。モルタラが3回目のFIA GTワールドカップで優勝を飾った。メルセデスは2015年以来の2勝目となる。2位はフラインス、3位はエンゲルという結果に。4位ファーフス、5位モスタートとなった。
「予選からプッシュしすぎないように気をつけなければならなかったし、終盤は後方からも迫られ、ポジションを守るのは大変だった。そして、僕がメルセデスに移籍してから初めての大きなタイトルだ。この勝利には大きな意味があるよ」とモルタラ。
吉本大樹(ハブオート・レーシング)は、土曜午前のクラッシュからマシンを修復していたが、「ずっとクルマがどこかおかしい」と予選レースからペースを上げられない状態が続いていた。決勝でも他車に対し防戦一方になってしまい、完走して9位となったものの、悔しいレースとなった。





