プレスインフォメーション 2017年11月20日

GTクラス、FIA世界耐久選手権9戦、サヒール(バーレーン)

ポルシェのドライバーが世界選手権2位を獲得

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のGTチームは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第8戦バーレーン6時間レースにおいて、リヒャルト・リエツ(オーストラリア)/フレデリック・マコウィッキ(フランス)組がGTE-Proクラスのドライバーズチャンピオンシップ2位を獲得しました。

 510PSを誇るポルシェ911 RSRを駆る彼らは、砂漠の中で行われたシーズン最終レースを4位でフィニッシュしました。ミハエル・クリステンセン(デンマーク)/ケビン・エストル(フランス)組はレース中盤、トップを快走していましたが、他車との接触に巻き込まれてすべての希望が霧消してしまいました。

 ペルシャ湾に囲まれたバーレーン王国の首都、マナーマに近い1周5.407kmのグランプリサーキットにおいて2台の911 RSRは、シーズン最後のレースに向けて慎重なスタートを切りました。彼らが本来の実力を発揮したのは、91号車が最初のピットストップでニュータイヤに履き替え、ケビン・エストルがコースに復帰した時だけでした。

 このフランス人は2台のフェラーリと見ごたえのある攻防を繰り返し、1台ずつ追い越して2時間後にはついにトップに踊り出ました。チームメイトのミハエル・クリステンセンに交代した時、順位は3位まで落ちましたがすぐさま2番手となり、さらにトップの背後に迫っていました。

 しかしレースの半分が過ぎる頃、LMP1クラスのトヨタが死角から強引な追い越しをかけてきたため、911 RSRはリタイヤに追い込まれました。ヴァイザッハの最先端技術を注ぎ込んだ最新GTモデルによる初優勝の夢はこれで潰えました。

 ピットレーンからレースの行方を見守る人々にとってミハエル・クリステンセンとケビン・エストルの勝利への執念に目を奪われがちでしたが、彼らがコース上から姿を消した後、表舞台に飛び出したのがリヒャルト・リエツとフレデリック・マコウィッキでした。

 スタート直後はタイトル獲得に向けてペースアップを図る91号車とは対照的に、GTE-Proクラスの下位を走っていた彼らですが、レース終了まで残り90分となった時点でフレデリック・マコウィッキがフェラーリに続く2番手まで順位を戻していたのです。

 しかし最後の1時間、そのパフォーマンスを維持することはできませんでした。ポジションを守ろうとする必死の努力もむなしく、2位のフェラーリと3位のフォードに先を譲らざるを得ませんでした。しかし今シーズンのチームの高いパフォーマンスを証明すべく、彼らはFIA GTドライバーズ選手権2位のポイントを死守しました。

 ポルシェカスタマーチームではポルシェジュニアチームのマッテオ・カイロリ(イタリア)/クリスチャン・リード(ドイツ)/マルヴィン・ディエンスト(ドイツ)によるデンプシー・プロトン・レーシングがFIA世界選手権の2位を獲得しました。

 2015年スペックの911 RSRはバーレーンでは4位に終わりましたが、ニュルブルクリンクとメキシコのレースではGTE-Amクラスを制しています。

デンプシー・プロトン・レーシング

レース後のコメント

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