翌14日に行われたレース2は、予選2回目で最速となった25号車アウディがポールシッターに。1号車アウディがフロントロウに並ぶ2番手、4号車メルセデスが3番手というオーダーでフォーメーションラップを迎えた。

 この日の天候は曇り空で、時折小雨が落ちるがコースコンディションはドライ。隊列がスタートに向けて進むなか、サンテロック・レーシングの26号車アウディR8 LMSがコース上にストップしてしまう。これによりフォーメーションラップが1周追加され、その間にタイムレースのカウントダウンが開始。実質的なレーススタートは3周目に切られることとなった。

 ポールシッター、25号車アウディのハーゼは、オープニグラップから後続を引き離しレース開始20分後には、2番手につける1号車アウディに対して9秒ものセーフティリードを築く。一方、後方では2番手につけるドリス・ファントールのペースが上がらず。1号車アウディを先頭に6台が数珠つなぎの様相を呈していく。

 レース中盤、ピットウインドウ・オープンと同時に1号車アウディ、3番手の4号車メルセデス、5番手につけていた63号車ランボルギーニが同時にピットインすると、ここでGRTが抜群のピット作業をみせ、1号車と4号車を逆転することに成功する。

 この5分後、トップを行く25号車アウディもピットに戻り、首位を守った状態でピットアウト。レース後半は代わったガシェのひとり旅となり最終的に2位に9.9秒差をつけて独走優勝となった。2位はピットで順位をふたつ上げた63号車ランボルギーニ、3位には約55分に渡って続いた4号車メルセデスの猛攻をしのぎきった1号車アウディが入った。

 前戦ミサノでプロ・アマクラス3位と優勝を飾った濱口弘/フィル・キーン組のオレンジ1・FFFレーシング、519号車ランボルギーニGT3はザントフールトでも速さをみせた。

 濱口がスタートを担当したレース1はクラス2番手から飛び出すと、オープニングラップに発生した多重クラッシュを抜けてクラス首位に浮上。その後、接触などの影響で3番手に順位を落とすが、チームの完璧なピット作業によってポジションをふたつあげて再びトップに。後を受けたキーンがポジションを守り、前ラウンドのレース2に続く2連勝を達成した。

 また、14日のレース2はキーンがクラス2番手でピットインしたものの、ドライバー交代後にエンジンがかからず約25秒をロスしてしまう。クラス5番手となった519号車ランボルギーニだったが、ここから濱口が追い上げをみせ4番手に。さらにファイナルラップには3番手も捉えてクラス3位でチェッカーを受けている。

 これにより濱口/キーン組はブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのプロ・アマクラスドライバーズランキング首位を守り、2番手との差を10.5ポイントに広げて次戦の第8戦ニュルブルクリンクを迎えることとなった。

 なお、ブランパンGTシリーズの次戦、第7戦はブランパンGTエンデュランスカップ/IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの両シリーズに組み込まれる『トタル・スパ24時間レース』だ。同ラウンドはベルギーのスパ・フランコルシャンで7月25~28日に開催される。

サンテロック・レーシングの25号車アウディR8 LMS
サンテロック・レーシングの25号車アウディR8 LMS
ベルジャン・アウディクラブ・チームWRTの1号車アウディR8 LMS
ベルジャン・アウディクラブ・チームWRTの1号車アウディR8 LMS
ブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3
ブラックファルコンの4号車メルセデスAMG GT3
オレンジ1・FFFレーシングの519号車ランボルギーニ・ウラカンGT3
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