日曜のレース2はドライコンディションでの開催に。このレースでもポールポジションは88号車メルセデス。ドライバーズポイント62点、ランキング4番手の前日ウイナーに続く予選2番手は同63点、ランキング3番手につける63号車ランボルギーニだ。
スタートではこの2台がターン1の侵入からターン3にかけてサイド・バイ・サイドになるが、ここは88号車を駆るアブリルがポジションを守る。その後方ではランキング2番手の4号車メルセデスが予選4番手からベルジャン・アウディクラブチーム・WRTの1号車アウディLMSを交わして3番手に浮上した。
5周目、オープニングラップに導入されたセーフティカーランからリスタートが切られる。すると間もなく88号車メルセデスが逃げ、63号車を繰るエンゲルハートと4号車のエンゲルが2番手を争う展開となる。
一方、ドライバーズポイント86点でランキング首位に立つオレンジ1・FFFレーシングのアンドレア・カルダレッリ/マルコ・マペッリ組563号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoは13番手スタートと苦しい立ち上がりとなるも、ピットウインドウ・オープンまでに8番手までポジションを上げていく。
スタートから26分後、首位とのギャップが6秒となった63号車ランボルギーニが真っ先にピットへ。これに同門の563号車も続いた。翌周、首位を走る88号車メルセデスが63号車に反応してピットインしてポジションを守る。
16周目には4号車メルセデスがオーバーカットを狙うが順位は変わらず。対して、アンダーカットを仕掛けた563号車は、4台を抜き去り4番手にジャンプアップを果たした。
首位でマシンを受け継いだマルチェッロは、後半戦開始時に6秒だった後続の差を13秒以上に広げ独走状態に。レース終盤はクルージングでラップを重ね、そのままトップチェッカーを受けている。
一方、2番手争いは3台がワンパックとなる接戦が繰り広げられた。3位では逆転戴冠が叶わない4号車メルセデスのストルツが、ボルトロッティ駆る63号車をオーバーテイクするべく背後にピタリとつけ、マペッリの563号車も1秒以内に続く。
約20分に渡って繰り広げられたバトルは最後まで決め手に欠け63号車ランボルギーニが2位、4号車メルセデスが3位、563号車ランボルギーニが4位という順位で決着。
この結果、カルダレッリ/マペッリ組が、エンゲル/ストルツ組と92.5ポイントで並びながらも勝利数の差でランキング首位を守り、ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの初代チャンピオンに輝くこととなった。
また、今大会をプロ・アマクラスのランキング首位で迎えた濱口弘/フィル・キーン組のオレンジ1・FFFレーシング、519号車ランボルギーニ・ウラカンGT3は土曜のレース1でクラス2位(総合22位)を獲得。翌日のレース2では今季4勝目となるクラス優勝(総合21位)を飾り、獲得ポイントをランキング2位と28.5ポイント差の131点として見事シリーズチャンピオンを獲得している。




