──今、決勝の話がありましたが、予選に関してはどうですか? 富士の予選で好タイムを出すためには、どういう心持ちが必要でしょうか? 前半がハイスピード、後半がテクニカルセクターということで、走行中にも気持ちの切り替えが必要ですか?

「富士の予選では、ハイブリッドシステムの使い方をまったく変えているんだ。だから、予選と決勝では最高速が20㎞/hも違うんだよ。レースウィークに入ったら、決勝に焦点を当てているから、予選前に僕らがそういうスピードを見せることはない。とにかく、まったく違うハイブリッドの使い方に関する戦略だ。僕らは2014年からそういう使い方をしてきたけど、ライバルたちも素早く同じ使い方を学んできている。そこら辺が、予選でのトリックなんだけど、今年もみんなが同じ使い方をしてくるだろうね」

ポルシェ・チームの強さのひとつとして、ピット作業の速さを挙げるウェーバー。
ポルシェ・チームの強さのひとつとして、ピット作業の速さを挙げるウェーバー。

──今年は、ライバルたちも手強いということですが、その中でポルシェの持っているアドバンテージはどういう部分ですか?

「僕らのクルマは安定していて、信頼性の面でも高いものがあると思っている。チームのオペレーションやピット作業も優れていると思うし、ドライバーのレベルも高い。だから、どれかひとつが突出しているというよりも、すべてがまとまっているというのが強みだと思う。あとはコースに対してマシンが繊細過ぎないところ。僕らのクルマはどんなサーキットに行っても、それほど大きくパフォーマンスが変わるということがないんだ」

2014年のWEC参戦の開発段階からマシン開発を務めているウエーバー。
2014年のWEC参戦の開発段階からマシン開発を務めているウエーバー。

──昨年の富士では優勝こそしたものの、それはチームメイトから勝利を譲ってもらった形でした。そういう意味で、今年の富士での目標は?

「去年はまだ僕らのハイブリッドシステムが完全じゃなくて、僕らのクルマは少し苦しんだよね。それにFCY(フルコース・イエローシステム/コース上でのアクシデントに対して、各車、ピットロード走行時のリミッターを作動させて速度を制限すること)の問題もあって、チームメイトは50秒ほどロスしている。そうしたことを考えると、僕らは優勝にふさわしかったし、表彰台の真ん中に立った時も悪い気分ではなかったよ。それを今年も再現したいね」

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