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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2016.10.11 15:21
更新日: 2016.10.11 15:24

WEC富士プレビュー:日本に馴染みのドライバーに聞く富士ラウンドへの想い

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ル・マン/WEC | WEC富士プレビュー:日本に馴染みのドライバーに聞く富士ラウンドへの想い

■アンドレ・ロッテラー(アウディスポーツ・チーム・ヨースト/7号車アウディR18)

アンドレ・ロッテラー(アウディスポーツ・チーム・ヨースト/7号車アウディR18)
アンドレ・ロッテラー(アウディスポーツ・チーム・ヨースト/7号車アウディR18)

 今年は、アウディスポーツがまったく新しいクルマを開発して、去年からはものすごく大きく前進した。(エネルギー貯蔵装置が)フライホイールからバッテリーになったし、モノコックや空力回り、電気系や油圧系、ブレーキのシステムなど、すべてが新しくなったんだ。だから、シーズンの最初はすべてを理解するのが難しかったし、信頼性を確保するのも大変だった。とにかくすべてが“超ハイテク”だから。

 でも、チームはとてもいい仕事をしてくれて、後半戦に入ってからはたびたびPP(ポールポジション)を獲り、レースでも速さをみせている。決勝では、ちょっとしたアンラッキーがあったけど、勝てるだけのポテンシャルはあると思うよ。

 もちろん富士でも、同じだけの強さを発揮できればと思っている。僕は、まだ富士では勝っていないからね。個人的にものすごく勝ちたいし、チームもそれを分かってくれている。

 ライバルたちとのパフォーマンスの差がどういう風になるかは分からない。富士は長い直線があって、空力効率の良さが求められる。でも、僕らのクルマはダウンフォースがあって、ドラッグも小さいから、かなり楽観視している。

 アウディのファクトリードライバーとしてWECに参加できていることは、僕にとって素晴らしいことだし、そのなかに日本のレースがあるというのは、やる気をかき立てられる。富士は、僕だけでなく、日本でのレース経験があるベン(ブノワ・トレルイエ)やロイック(・デュバル)、オリバー(・ジャービス)にとってもホームレースだし、その気持ちが伝わって、チームもみんなやる気満々だ。

 それに、日本では熱心なファンの皆が僕らの応援に来てくれる。彼らに素晴らしいレース、諦めることのない激しいバトルを楽しんでもらいたいと思っているよ。表彰台の1番高いところに立って、手を振ってみんなの声援に応えたいよね。

■ブノワ・トレルイエ(アウディスポーツ・チーム・ヨースト/7号車アウディR18)

ブノワ・トレルイエ(アウディスポーツ・チーム・ヨースト/7号車アウディR18)
ブノワ・トレルイエ(アウディスポーツ・チーム・ヨースト/7号車アウディR18)

 今年はまったく新しいクルマになって、まず重要視したのはクルマ自体を理解することだった。

 序盤は、純粋なパフォーマンスやセットアップ、ドライバビリティーに専念するという感じではなかったんだ。その後、レースごとにパフォーマンスが上がってきて、セットアップの詳細まで詰めることができ始めている。

 今年の富士は、ライバルたちと接近戦になるだろうね。トヨタは富士に向けていいパッケージを持っていると思う。彼らのダウンフォースレベルとメカニカルグリップは富士に向いていると思うし、レースでももっとも手強いだろう。でも、ポルシェや僕らアウディの力も、それと拮抗している。だから、3メーカー間での激しい戦いになるだろうね。

 過去、この選手権で、僕とアンドレ(・ロッテラー)、マルセル(・ファスラー)のトリオは、富士で勝てていないけど、本当に勝ちたい1戦。だから、ベストを尽くすし、日本に戻れることを楽しみにしている。今年はいい結果を出すチャンスがあると思っているよ。

 自分たちのパフォーマンスが100パーセント出し切れるような、正しいセットアップを見つけて、ライバルたちと好レースを戦いたい。アメリカ戦から復帰して、僕自身、富士に向けた準備はできているし、過去に日本で自分がしてきたようなプッシュする走り、攻撃的な走りを見せたいよ。

 それを日本のファンの皆も好きでいてくれたと思うし、僕もそういう走りをするのが好きだからね。


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