ポルシェ919ハイブリッド(カーナンバー2)
ロマン・デュマ(38歳、フランス):「クルマは好調ですし、ポルシェも良い波にのれています。この状態が今後も続くことを願っています。
私達ドライバーは、富士では運が味方してくれるとよいと思っていますが、そうならなくても、十分な差でチャンピオンシップをリードしているので、文句は言えません。
また、日本のファンの皆さんにお会いするのを楽しみにしています。彼らはモータースポーツを愛し、楽しんでいます」
ニール・ジャニ(32歳、スイス):「WECも終盤戦に差しかかり、日本ではリードを固めたいと思っています。私にとって、それが一番大切なことです。
ここ最近の3戦では、運に恵まれませんでしたが、それは永遠に続くわけではありません。2015年の富士では、私達の919ハイブリッドは強さを発揮し、チームメート達を勝利に導きました。今年は、あのとき逃した優勝を果たしたいと思っています
マルク・リーブ(36歳、ドイツ):「私は富士でのレースが好きです。いつでも雰囲気がすばらしいですし、レースはこの上もなくエキサイティングです。
今シーズン、それぞれのサーキットですべてのLMP1カーが強さと弱さを見せました。富士スピードウェイは、クラシックなダウンフォース重視のサーキットでも、典型的な低ダウンフォースのサーキットでもありません。
私達の919ハイブリッドは、コーナーが連続するセクションで絶大な威力を発揮すると思います。長いストレートのためには、レギュレーションの範囲でエアロを少しスリムにしなければなりません」。
基本情報:
● 富士スピードウェイでの6時間のレースは、2016 FIA WECの第7戦(全9戦)で、現地時間11月16日午前11時にスタートします。
● 公式WECアプリの基本バージョンは無料でダウンロード可能で、ライブストリーミングも視聴できます(有償)。車載カメラ、タイム、GPS追跡などの複数のライブ機能が実装されたPorsche Motorsportアプリ(無料)は、porsche.com/fiawecからダウンロードできます。
● 2015年の予選では、ベルンハルト/ウェバー組(1分22秒763)とデュマ/リーブ(1分23秒071)がグリッド最前列を独占しました。(WECでは、2名のドライバーのベストラップの平均でグリッド位置が決まります)
● 昨年は、ベルンハルト/ハートレー/ウェバー組が優勝、それにデュマ/ジャニ/リーブ組が2位で続きました。
● WECの効率規制は、1周あたり消費できるエネルギーを制限しています。富士スピードウェイでは、ポルシェ919ハイブリッドは4.15メガジュールのエネルギー回生システムが発生する電力と、1.559リッター(1.169kg)のガソリンを使用できます。
● 通常のレース速度(セーフティカーなし)で走行した場合、ポルシェ919ハイブリッドは最長で38周を終了する毎に燃料補給が必要です。
● 燃料補給とタイヤ交換は同時に行うことが禁止されており、順に行う必要があります。タイヤ交換時に同時に作業できるメカニックは4名、使用できるインパクトレンチは1台のみです。これにより、ピットストップでの作業時間はF1より大幅に長くなります。
● 通常、ドライバーはタイヤ交換が必要な場合のみ交代します。
● ミシュランのスリックタイヤは、理想的には3回目の燃料補給毎に交換します。
● 富士では3種類のコンパウンドのドライ用スリックタイヤ、オールコンディション用ハイブリッドタイヤ(ソフト)、および2種類のウエット用タイヤが用意されます。予選および決勝を通して、ドライタイヤは1台あたり6.5セットが使用できます。
● 富士スピードウェイは1周4.549 km、コーナーは16個あり、そのうち10個が右カーブ、6個が左カーブとなっています。
● 2005年、このサーキットは安全上の理由から改修され、2007年および2008年のF1グランプリの会場となりました。
● スポーツカー世界耐久選手権では1982年から1988年まで富士戦が組まれていました。1983年、ステファン・ベロフがポルシェ956で最速ラップ1分10秒02を記録しました。ただし、これは1周4.360 kmの改修前のレイアウトでの記録です。
● 2015年のWEC決勝は激しい雨のためセーフティーカー先導でスタートしました。2014年、決勝はドライコンディションで行われました。しかし、この時期の富士山周辺の気候は非常に変わりやすくなっています。2013年、WEC決勝は大雨のため早期終了となりました。忘れてならないのが、1976年に豪雨のためニキ・ラウダがリタイアし、ジェームス・ハントがF1タイトルを獲得したドラマです。
● 富士山は前回1707年に噴火した活火山です。富士山は標高3,776mで日本最高峰であり、神聖な山として信仰の対象となっています。
● 富士スピードウェイは、東京の南西約100kmの位置にあります。
