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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.02.04 16:18

WEC:LMP2シャシー供給するオレカ、WEC&IMSA共通カテゴリー『LMDh』向けアップグレードキットを提案

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ル・マン/WEC | WEC:LMP2シャシー供給するオレカ、WEC&IMSA共通カテゴリー『LMDh』向けアップグレードキットを提案

 レーシングカーコンストラクターとして現行LMP2シャシーを供給するうちの1社であるオレカは、WEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップが採択したグローバル・プラットフォーム“”LMDh”に向け、ベースとなるLMP2用シャシーを簡単にLMDhへアップデート可能なキットが用意されるべきと主張した。

 1月末に行われたデイトナ24時間耐久レースの現地でアナウンスされた新世代の統合プラットフォームは、2022年導入予定の次世代LMP2規定をベースとする計画だ。

 IMSAとともにレギュレーションを策定したACO(フランス西部自動車クラブ)は、引き続きコスト上限を設けるLMP2の次世代規定も10年間にわたり採択することを見込んでおり、現行規定と同様にオレカ、リジェ・オートモーティブ、ダラーラ、そしてマルチマチック社の限定された4つのコンストラクターがシャシー製造の権利を有する。

 オレカでテクニカルディレクターを務めるデビッド・フラウリーは、技術的には現行LMP2シャシーやDPiからでも、LMDhへのアップグレードは可能だと語っているが、IMSAでオレカ製シャシーを採用してDPiを成立させているチーム・ペンスキー側から排他条項が盛り込まれたことにより、オレカとしてはアップグレードの柔軟性を充分に活用することができなかった。

「新規定も(LM)P2と同じプラットフォームを活用するので、ある時点でアップグレードを決断すればすぐにでもLMDhにコンバージョンすることが可能だ」と語るフラウリー。

「これは残念ながら我々のDPiでは実現しなかったことだが、DPiでも起こりえたことだ。実際、コア(オートスポーツ)やJDC(ミラー・オートスポーツ)などからも、彼らのマシンをアキュラDPiにコンバートする高い関心が寄せられていた」

「しかし、契約上この機会を活用することができなかったから、彼らは別のDPiマニュファクチャラーを選択したんだ。この事例からも明らかなように、将来的にP2のチームがLMDhに簡単に移行できる可能性があるんだ」

現行DPiと同様、LMP2のシャシーをベースとする予定のLMDh規定だけに、安価なコストでのコンバージョンが望まれている


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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