薄曇りとなった午後の4時間のセッションでも、14時の開始と同時にポルシェの2号車がコースに飛び出していき、いきなり1分37秒9というタイムをマーク。昨年のこのテストでマークしたベストタイム=1分37秒2は、すでに射程圏内にあるように見える。レギュレーションによって使用できる燃料流量が絞られている状況下、それを補う分の開発がしっかりとなされたということだろう。トヨタ5号車はデイビッドソンでコースイン。1分39秒5をマークする。計測6周目には、340.7km/hというこの日の最高速をマークしている。

 開始1時間を過ぎて、5号車には一貴が乗り込んだ。初めてのローダウンフォースパッケージの走行ということもあり、ウイングの角度を変更するなどしてセットアップの感度を探りつつ、ダウンフォースがない中での前後バランスを探っていく。マシンは一貴いわく「超ロードラッグ・超ローダウンフォース」の状態で、前述のようにダウンフォースのないマシンでこのコースを走るのは、相当につらかったようだ。状況によっては、コーナーではLMP2クラスのマシンに抜かれるほどだったという。

 本来はダウンフォースが必要なサーキットで、ある意味やや強引にル・マン仕様の確認をしたとも言えるトヨタ陣営。だが、「ローダウンフォースパッケージについては、ちょっとうまく行っていない部分もありました。空力が思ったように働いていない感じです。ただ、このタイミングでそれが分かってよかったのかなと思います」と一貴が語るように、収穫はあったと言える。

 17時前に一貴はマシンを降り、ブエミにバトンタッチ。セッション終盤になってコースインしたアウディ7号車がトヨタを超えるタイムをマークしたため、このセッションのトヨタは3番手となった。トップタイムはポルシェ2号車の1分37秒9。

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