そして迎えた決勝日、フロントロウスタートの1号車はレース終盤まで8号車アウディ、6号車トヨタTS050ハイブリッドによる三つ巴のトップ争いを演じてみせる。
スタートを担当したウエーバーは、序盤に後方から追い上げてきた6号車トヨタの小林可夢偉と何度か順位を入れ替えながらバトルを展開。最終的には交わされ3番手に後退してしまう。
その後、トップの3台はピットのタイミングでポジションを入れ替えながら走行。1号車は途中、トラフィックを処理する際にタイヤカスを拾ってペースダウン。ギャップが20秒以上に広がる場面もあったが、すぐさまペースを取り戻した。
レース終盤に入り陽が傾き始め、路面温度が下がるにつれ1号車はペースアップ。2番手を行く6号車トヨタの背後に迫ると、度々順位を入れ替えるバトルに発展する。
そして220周目、1号車は暫定トップで最後のピットストップへ。ここでチームは給油に加え、タイヤ交換、ドライバー交代を敢行。最終スティントをウエーバーに託すこととなった。