FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦は5日、中国・上海国際サーキットで公式予選が行われ、ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブランドン・ハートレー組1号車ポルシェ919ハイブリッドがポールポジションを獲得した。アンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴組5号車トヨタTS050ハイブリッドは0.060秒差でポールを逃している。
4日に行われたフリー走行1/2でトップタイムをマークした1号車ポルシェは、公式予選でハートレーとウェバーを投入。最初のアタックでハートレーが1分44秒747を記録するが、アタック中にトラックリミットをオーバーしたとしてタイムが抹消されてしまう。
ハートレーは一旦ピットへ戻り、ウェバーへドライバー交代。そのウェバーは1分44秒618を記録するとピットへ戻り、ハートレーにふたたびステアリングを託した。
2度目のアタックに向かったハートレーは、自身が記録したベストタイムを0.440秒縮める快走。平均タイムを1分44秒462まで押し上げて、ポールポジションを奪ってみせた。
「アタックのチャンスは1回だけと言われた。ミスをしないよう、あの1周に全力を注ぎ込んだよ」とウェバー。
「1度きりのチャンスを物にすることができてよかった。そのあと、もう一度マシンに乗り込んだブランドン(・ハートレー)も自分の仕事をしっかりこなしてくれた」