時を同じくして2番手に浮上した88号車メルセデスを攻め立てていた54号車ポルシェが、コース上でこれを交わしてトップに浮上した。2019年の開幕戦モンツァのウイナーである54号車はその後、後続とのギャップを広げ、残り58分で最後のピットインを行う。ここでウエットタイヤからスリックタイヤに交換してコースに復帰した。

 バーストによってストップした車両回収のために提示された5度目のFCYとセーフティカーラン明けも54号車は好ペースを維持。88号車とエミル・フレイ・レーシングの14号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ、さらに71号車フェラーリが表彰台をかけた争いを繰り広げるのを尻目に、バクラーが79周目にトップチェッカーを受けた。
 
 ジュール・グーノン駆る88号車メルセデスは後続を抑えきって2位に。3位表彰台を得た14号車ランボルギーニは同時にシルバーカップ優勝を果たしている。

 そのシルバーカップにエントリーしている富田竜一郎(チームWRT)は最終スティントで31号車アウディR8 LMSに搭乗。総合22番手でコースに送り出された富田は、他車のピットインによってレース残り40分で迎えたリスタート時点で13番手/クラス6番手に浮上すると、ロマン・デュマやフレデリック・バービッシュらを攻略し総合8位/クラス4位となる力走をみせた。

 プロ・アマカップでは、フィル・キーン/濱口弘組の19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(オレンジ1・FFFレーシング・チーム)がクラス2位表彰台を獲得した。優勝はジョニー・アダムが牽引するガレージ59のアストンマーティン・バンテージAMR GT3だとなっている。

 全10戦で争われるGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの次戦第2戦は5月7~9日、フランスのマニクールで行われるスプリントカップだ。

チームWRTの31号車アウディR8 LMS(フランク・バード/富田竜一郎/バルデマール・エリクセン組)
チームWRTの31号車アウディR8 LMS(フランク・バード/富田竜一郎/バルデマール・エリクセン組)
プロ・アマクラスを制したガレージ59の188号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3
プロ・アマクラスを制したガレージ59の188号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3
濱口弘がドライブする19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(オレンジ1・FFFレーシング・チーム)
濱口弘がドライブする19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(オレンジ1・FFFレーシング・チーム)

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